2020年現在、投資を行う時に主に選択肢になるのが株式投資と外国為替証拠金取引(FX)です。
投資を行う上で取引方法と取引対象数は重要ファクターの一つです。
株式投資とFXで取引方法と取引対象数はどちらが有利か比較してみました。
他には投資信託がありますが、投資信託の性格上、売買を繰り返すのでは無く長期運用が前提になり易いので比較対象からは外しています。
取引方法と取引対象数を比較する理由
取引方法と取引対象数は多い方が有利だと思いますか?
確かに取引方法も取引対象数も多い方が選択肢が増えます
。
しかし投資初心者にとって選択肢が多いのは決してメリットではありません。
多すぎると迷って決められないのです。
また選択肢が多くても使いこなす事ができなければ意味がありません。
PCもスマートフォンも機能の全て使いこなせてると言える人は極少数ではないでしょうか。
投資初心者にとって使い易い(勝ち易い)取引方法と取引対象数を備えているのはどっちか比較していきます。
株式投資の取引方法
株式投資の取引方法は基本的には「買い」のみです。
「株を買って売る」これが基本です。
信用取引を使えば「株を売って買い戻す」事もできますが、投資初心者にはハードルが高いです。
信用取引を行うためには信用取引用の口座開設をしなければなりまん。
この口座開設に審査があります。
審査は職業、資産状況、投資経験そして最低預かり資金が必要となります。
証券会社によって審査基準は違いますが比較的緩いネット証券でも投資経験半年以上、最低預かり資金は30万円以上となっているようです。
はっきりと投資経験〇年以上、預かり資金〇円以上と書いていない証券会社も多いです。
投資初心者は信用取引口座はまず開設できせん。
したがって株式投資は基本的に「買い」からの一択です。
株式投資の対象銘柄数
2020年2月末日時点での上場会社数は以下のとおりです。
東証一部:2161社
東証二部:486社
マザーズ:315社
JASDAQスタンダード:666社
計3628社
この中から投資する会社を選びますが多すぎます。
まずは東証一部から選ぶとしても2161社あります。
投資初心者はさらに日経平均株価の採用されている会社から選ぶと良いでしょう。
日経平均株価は東証一部の中から代表的な225社から算出される指数です。
※単純にたして割った価格ではありません
※日本経済新聞社が独自で選んだ225社
※一方東証一部に上場している全ての会社の時価総額を対象にしている指数がTOPIXです。
日経平均株価に連動したETFと呼ばれる上場投資信託も東証に上場されていますので、日経平均株価を買う事もできます。
最近日銀が購入したと報道されることも多いのはこの日経平均株価に連動したETFを買っています。
まとめると株は個別銘柄を3628銘柄から選んで買う事も出来るし、日経平均に連動したETFを購入することで日経平均株価を買う事もできます。
外国為替証拠金取引(FX)の取引方法
FXは買い(ASK)からでも売り(BID)からも出来ます。
対象通貨が上昇すると思えば買い、下落すると思えば売りから入る事が出来るのです。
例えば米ドル/円はUSD/JPYと表記されされ左側(USD)の価値が右側(JPY)に対して上がると思えばASK、左側(USD)の価値が右側(JPY)に対して下がると思えばBIDを購入します。
外国為替証拠金取引(FX)の対象通貨
株式の対象が上場会社に対しFXは国の通貨を対象とします。
取引できる通貨ペア数はFX会社でかなり異なります。
かなりマイナーな通貨ペアを取り扱っている会社もあります。
ちなみにオリコン顧客満足度1位のヒロセ通商は50種類を取り扱っており、かなりマイナーな通貨ペアも取引できます。
なおマイナーな通貨ペアはスプレッド(手数料に相当)が広くなり易く、初心者が行うのはメジャー通貨と呼ばれる次の通貨がおすすめです。
・米ドル円
・ユーロ円
・英ポンド円
・豪ドル円
・NZドル円
・カナダドル円
・ユーロ米ドル
まとめ
取引方法で比較した結果は買いも売りも出来るFXの方が初心者向きです。
投資を行う上で買いしか選択できないのは条件としては不利です。
特に株式相場全体が下げている時に反対に上がる株を選択するのはかなり難易度が上がります。
取引対象数では株式の方が圧倒的に選択肢があります
逆にありすぎて選ぶのが難しいと面もありますので、日経平均株価に採用されている銘柄か日経平均株価に連動したETFを選択することをおすすめします。
FXはマイナー通貨を選ぶとスプレッドが広くなりがちなのでメジャー通貨を選ぶのが良いでしょう。
上記より
「売りからも最初から取引できるFXの方が初心者向き」
だとします。
なお相場予想のやり易さや、情報の入手し易さ、ボラリティ(変動幅)、レバレッジ等は考慮していません。
また手数料の比較記事はこちらです。参考にして下さい。