鯨幕相場とは?
鯨幕相場(くじらまくそうば) 株価の相場が上げと下げが交互になっている状態のことを鯨幕相場といいます。
終値が始値より高い場合には白色の陽線、始値が終値より高い場合には黒色の陰線で表示されるので、交互になっている様が通夜や葬式で使う白黒の幕のことをいう鯨幕に形状が似ていることからそう呼ばれています。
日経平均株価における鯨幕相場の記録
過去最長は2009年8月14日~9月2日の14日連続。
これに続くのが1969年3月26日~4月8日、1993年2月9日~25日、2018年10月31日~11月16日の12日連続。
鯨幕相場の発生状況
売りと買いが交互に表れ、相場の先行きに対する見方が分かれていてもみ合っている状況です。
市場の迷いがあり上にいくのか下にいくのか市場参加者の見方が分かれている時や、手がかりとなる材料がない時に鯨幕相場になる傾向にあります。
したがって相場にエネルギーが蓄積され、鯨幕相場の後は相場の転換点となり易いそうです。
現時点での鯨幕相場は?
売りと買いが交互に現れていることは確かですが、市場参加者の見方が分かれているというよりは、政府関係が対策を打ち出して一時的に反発・回復するが、市場参加者は悲観的が支配しているのですぐに株価は下がる状況です。
相場にエネルギーが蓄積されているとは思えず、リスク回避で下方向にエネルギーが放出されています。
よって現在NYダウで起きている鯨幕相場の後が相場の転換点になるのは厳しい印象です。
まずは原油減産合意、そしてコロナウイルスの対策が確立、終息することがあれば上方向に一気に跳ねると思いますが。
鯨幕相場が市場参加者の葬式にならないように祈るばかりです。