日経電子版3月26日の記事
【ネット証券、口座開設が急増 株価急落で初心者参入】
インターネット証券で新規口座を開設する個人が急増している。
楽天証券では2月の開設数が初めて10万を超え、3月は2月比で3割程度増えそうだという。
初心者が足元の株安を「投資を始める好機」と捉えている。
株価下落をチャンスとみて株式相場へ参入する個人投資家が増えています。
今日、会社での会話
30代A君「今、株を買えば儲かるんじゃない?」
30代B君「そうやな~。絶対、株価戻るやろうし~」
こんな会話がオフィスで聞こえてきました。
今まで会社で株の話なんて聞いたこと無かったのに。
まして、株なんて興味なさそうに見えていた二人だったので・・・。
靴磨き少年の逸話
1929年10月24日(木曜日)に大恐慌の始まりとなる米国株の最初の大暴落がありました。
その少し前のジョセフ・P・ケネディ氏(第5代米国大統領ジョン・F・ケネディの父親)と靴磨きの少年の逸話は広く知られています。
ケネディ氏はその時までに株式投資で大儲けしていました。
1928年冬のある日、オフィスに向かう途中で、靴磨きの少年に靴を磨いてもらいました。
靴を磨き終わった後、その少年はケネディ氏に向かって「おじさん、〇△株を買いなよ」と言ったそうです。
それを聞いて彼は「こんな少年までが株の儲け話をするなら、この後に株を買う人はいないから株式は暴落する!」と考え、すべての株式を売り払って難を逃れたとのことです。
嫌な感じがするのは私だけ?
「靴磨きの少年」は株価が上昇している局面での話です。
バブル崩壊前の日本もNTT株の急騰で「個人が簡単に儲けられる」と株への投資ブームを作りました。
現在は株価下落局面で上昇局面では決して有りません。
また近年、政府が「貯蓄から投資へ」と銘打って個人投資家の金融リテラシーが上がったのかも知れません。
政府、日銀がリーマンショック超えの経済対策を行うとも報道されています。
決して株価が暴騰しているバブル経済では無いです。
会社での会話も30代という年齢を考えれば株に興味があっても、おかしくないです。
しかし、なにか嫌な感じがします。
現在は、株価大暴落の序章でまだまだ長期的に下落していくのかも。
弱小個人投資家のただの杞憂で終われば良いのですが・・・。