- 年次資産クラス別リターン(円換算無し)
- 過去10年リターン順位(円換算無し)
- 過去10年リターン順位(円換算無し)※ドルコスト平均法積立
- 年次資産クラス別リターン(円換算有り)
- 過去10年リターン順位(円換算あり)
- 過去10年リターン順位(円換算あり)※ドルコスト平均法積立
- まとめ
年次資産クラス別リターン(円換算無し)
上表は資産クラス別年次リターンの表です。
モーニングスター株式会社が算出した資産クラス別のリターン表で年次、月次で表になっています。
資産運用を行われている方なら見たことが有るのではないでしょうか。
公式ページはこちら
この表は過去10年間での年次でのリターンが表されています。
例えば2020年ではコモディティ・金が1番リターンが良く+24.4%の上昇でした。
一方コモディティ・原油が▲20.5%で一番リターンが悪い(下落)したことになります。
一般的ににはこの表から毎年一番成績のよい資産クラスを当てるのは難しい。
また最下位ばかりになる資産クラスも無いという判断から
「バランス型」を購入することにつなげている人が多いと思います。
今回はこの「資産クラス別リターン」を用いて、過去10年間でどの資産が一番リターンが良かったのか考察していきます。
※決して「バランス型」を薦める訳ではないです。
過去10年リターン順位(円換算無し)
上記グラフは2010年を100とした時2020年にリターンが幾らになっているか算出したグラフになります。
1位:先進国株式(280)
2位:国内株式(201)
3位:ハイイールド債権(193)
4位:国内REIT(158)
5位:コモディティ金(118)
6位:新興国株式(117)
7位:先進国REIT(113)
8位:コモディティ原油(52)
8位のコモディティ原油以外は全てプラスになっています。
全体的な印象としては、先進国株式がここ10年は安定して成績が良く、アベノミクスの影響で国内株式・国内REITも比較的成績が良かったように感じます。
過去10年リターン順位(円換算無し)※ドルコスト平均法積立
次に各資産を年度末で同額をドルコスト平均法で積立投資した場合のリターンをグラフにしています。
積立投資を行った時の実質リターンを算出しています。
なお数字は当該年度終了時に累計積立投資額に対してのリターンを数値化しています。
1位:先進国株式(1.87)【1】
2位:国内株式(1.44)【2】
3位:ハイイールド債権(1.41)【3】
4位:コモディティ金(1.38)【5】
5位:新興国株式(1.30)【6】
6位:国内REIT(1.21)【4】
7位:先進国REIT(1.07)【7】
8位:コモディティ原油(0.81)【8】
※ 【累計リターン順位】
ドルコスト平均法積立した場合でも累計リターンとほぼ同じ順位でしたが、2020年のREITの下落率が大きく国内REITが順位を落としています。
またここ2・3年でのコモディティ金の上昇が目を引きます。
ドルコスト積立した場合でも世界株式に投資が一番強かった10年という結果になりました。
年次資産クラス別リターン(円換算有り)
モーニングスターの資産クラス別リターンは円換算有りと無しが両方みれます。
日本で生活する上で「円換算あり」の方が重要だと考えますので、「円換算あり」の場合の順位を見ていきます。
過去10年リターン順位(円換算あり)
上記グラフは2010年を100とした時2020年にリターンが幾らになっているか算出したグラフの円換算値になります。
1位:先進国株式(354)
2位:ハイイールド債(245)
3位:国内株式(201)
4位:国内REIT(158)
5位:コモディティ金(149)
6位:新興国株式(147)
7位:先進国REIT(145)
8位:コモディティ原油(66)
円換算無しと同じで8位のコモディティ原油以外は全てプラスになっています。しかも全体的にプラスが上昇しています。
ここ数年は円高に傾いていますが2010年代前半は円安が進んだのが影響しています。
先進国株式が円換算無しと同様、圧倒的リターンでした。
円換算無しと有りで大きく違うのが2位がハイイールド債になっています。
しかも10年間「先進国株式」についで安定的に上位をキープしています。
過去10年リターン順位(円換算あり)※ドルコスト平均法積立
次に各資産を年度末で同額をドルコスト平均法で積立投資した場合のリターン(円換算有り)をグラフにしています。
1位:先進国株式(1.97)【1】
2位:ハイイールド債(1.47)【2】
3位:国内株式(1.44)【3】
4位:コモディティ金(1.37)【5】
5位:新興国株式(1.30)【6】
6位:国内REIT(1.21)【4】
7位:先進国REIT(1.10)【7】
8位:コモディティ原油(0.78)【8】
※ 【累計リターン順位】
円換算有りの場合のドルコスト平均法積立も円換算無しと同様に国内REITが大きく順位を落とす結果になりました。
全てにおいて「先進国株式」に投資が一番強かった10年という結果になりました。
まとめ
資産クラス別リターンを円換算有り・無し、単純累計、ドルコスト平均法積立と4種類のリターンを算出した結果、「先進国株式」がどのパターンでも圧倒的1位でした。
2位は円換算無しでは「国内株式」で円換算有りでは「ハイイールド債」になりました。
「国内株式」は円換算有りでも3位に入っているので、安定的なリターンを得られて結果になりました。
短期的なリターンは別として「先進国株式」と「国内株式」が長期的には強い結果でした。
これからの10年でどの資産クラスが成績が良いかは分かりませんが「先進国株式」は投資対象の中心にせざる得ない結果では無いでしょうか。
今回は資産クラス別リターンを10年間での結果を考察しました。
長期的投資の参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂き有難うございます。