※DIAMOND ONLINEより引用
皆さんは上記のグラフをご存じでしょうか?
このグラフは次の本で紹介されています。
FIREで有名な本です。
世の中にFIRE(早期リタイア)を広めた本と言っても過言では無いでしょう。
グラフの見方と重要なポイント
このグラフの見方と重要なポイントを紹介します。
グラフの見方
・横軸は貯蓄率
・縦軸はリタイアまでに必要な年数
・曲線は投資リターン
重要なポイント
まず、このグラフには「収入額」は出てきません。
つまりリタイアまでに必要な年数は「収入」ではなく「貯蓄率」が関係するという事です。
収入が高くて支出も多い(=貯蓄率が低い)よりも収入が低くても支出がほぼ無い(=貯蓄率が高い)方が早期リタイアまでの年数は少なくなります。
※支出(生活費)の多寡と満足度の関係性は触れません。
またグラフの右側(貯蓄率:高)に行くほど、曲線は収束し投資リターンによる年数の差は小さくなります。
一方グラフの左側(貯蓄率:低)に行くほど、曲線の間隔は拡大し投資リターンの差が如実に差に現れます。
またグラフの左側(貯蓄率:低)に行くほど、貯蓄率5%の差がリタイアまでの年数に与える影響が大きくなります。
つまり貯蓄率が低いと投資リターンを高めようとリスクを取る必要があるが、貯蓄率が高いと投資リターンの差が少なくなるのでリスクを取る必要性が無くなります。
『貯蓄率を高めることがリタイアまでに必要な年数を短くする重要なファクター』という事です。
では貯蓄率はどのくらいを目指すのが良いのでしょうか?
いろいろなデータや著書を紹介します。
日本人の平均貯蓄率
2020年にマイナビが行ったアンケート結果です。
一人暮らし 平均7.9%
二人以上世帯 平均13.8%
2020年最新版! みんなの平均貯蓄額 - 毎月どのくらい貯めてる?
有名な本の貯蓄率
日本人で貯蓄と莫大な財産で有名な本田静六は25%の貯蓄率です。
資産形成のバイブル「バビロンの大富豪」では貯蓄率10%を最低ラインとしています。