先日2021年の個人的予想を書きましたが、本日はより信頼性の高い情報機関が発表した長期予想を紹介します。
それは「JPモルガン」が2020年12月に発表した「超長期予想:期待リターン」です。
なお、当資料は10年から15年の投資期間を前提にしています。
超長期市場予測:期待リターン | J.P.モルガン・アセット・マネジメント
債権の期待リターン
日本国債:0.4%
米国総合債権(為替ヘッジなし):0.7%
米国ハイ・イールド債権(為替ヘッジなし):3.4%
ユーロ圏総合債権(為替ヘッジなし):0.8%
先進国国債(為替ヘッジなし):0.4%
グローバル債権(為替ヘッジなし):0.7%
新興国国債(為替ヘッジなし):3.8%
債権の期待リターンは日本を含む先進国は1%以下の低水準予想です。
リスクをとった米国ハイ・イールド債と新興国国債が3%を超える利回りとなっています。
株式の期待リターン
日本大型株式 5.1%
日本小型株式 5.4%
米国大型株式 2.7%
英国大型株式 6.1%
欧州大型株式 5.0%
ユーロ圏大型株式 5.2%
中国株式 6.1%
先進国株式 3.5%
世界株式 3.7%
新興国株式 5.8%
注目点は世界株式3.7%に対し米国大型株式が2.7%と低調であること。
また日本株式が5.1%と米国を超える高いリターンが予想されています。
米国一強から変化することを本文でも予想しています。
また、中国の6.1%と引き続き高い予想ですが、英国も中国と並んで6.1%と高い予想となっているのに注目です。
オルタナティブの期待リターン
米国REIT:5.1%
グローバルREIT:5.7%
コモディティ(為替ヘッジなし):0.9%
金(為替ヘッジなし):1.5%
REIT市場は高い期待リターンを予想しています。
金に関しては本来利益を追求する性質の物ではないですが1.5%程度の期待リターンとなっています。
まとめ
今回はJPモルガンが発表した超長期市場予想を紹介しました。
米国株より日本株に高い期待リターンを予想していたり、英国・中国株式を高い期待リターンを予想していたりと、予想外の予想が出ていたのでは無いでしょうか。
なお公式文では
算出された数値は下記のようなシーンで参照していただくと役立つのではないかと考えています。
・戦略的資産配分の構築および見直し
・資産や地域の中であった相互のリターンとリスクのトレードオフの関係を理解
・戦略的資産配分のリスク特性を計測 レラティブバリューの資産配分を決定した後のレビュー
となっています。
今回の記事が長期投資の参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂き有難うございます。