経済的自由への道blog

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ジェイソン流お金の増やし方の注意点

先日このブログで「厚切りジェイソンさん」のTwitterが閉鎖されていることを書きました。

米国株を厚切りジェイソンさんは推奨させれており、今年に入っての米国株不調が原因かもと触れたのですが、もう一度著書の「ジェイソン流お金の増やし方」を読み直して初心者は注意する点が有ったので紹介します。

 

 

 

1,初心者の投資先は楽天VTIを薦めている

お金を増やす方法③(P90~)でジェイソンさんは初心者のおススメなのは「楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)」という投資信託と紹介されています。

米国株を推す理由はは次の項目で触れていて内容も問題ないです。

ここで問題なのは実際はジェイソンさんは本家米国バンガード社のETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(通称:VTI)」に投資していることです。

 

米国VTIはドルでしか買う事が出来なく、円をドルに換える手間がかかる。

またETFなので自動購入が出来なかったり、分配金を再投資に自動で回せないとか、手間が掛かることから初心者には楽天VTIが良いと紹介しています。

一方で楽天VTIは本家VTIに比べると信託報酬が高いこと(マイナス面)もしっかり書かれています。

 

2、投資を始めたらやめない、売らない

ジェイソンさんの投資のゴールは無く、とにかく資産を増やすことを目的にされています。

お金を増やす方法⑤(P114~)

つまり「保有期間は永遠」ということです。投資の神様の好きな言葉と同じです。

もちろん投資のゴールが「なにか買いたい!」ということに対しても否定はされていません。

キャピタルゲイン(売買益)とインカムゲイン(分配金)にも触れられており、分配金は再投資して資産を増やすことを薦めています。

その点では楽天VTIが自動的に分配金を再投資してくれるので良いと紹介しています。

しかしこの分配金自動再投資が問題で分配金を再投資するか?しないか?を選べるような記載があります。

ですが楽天VTIはファンド内で自動的に再投資され分配金は出していません。

 

3、注意点は「出口戦略」が少なすぎる事!

ここからは私が本書を読んだ感想で初心者が注意すべき点です。

投資の目的がジェイソンさんは「資産を増やすこと」なので売却は考えていません。

初心者も同じように資産を増やすことだけを目的に楽天VTIを購入したとしましょう。

そしてある程度の資産が形成されたときに問題が発生します。

ジェイソンさんは本家のVTIを初心者は楽天VTIで資産を持っています。

もう十分資産があると思った時にジェイソンさんは本家VTIなので分配金を受け取れます。資産を切り崩すこと無なくインカムゲインを享受できます。

資産価値がさがっていても分配金は基本的には受け取れます。

一方で初心者(その頃には初心者ではないでしょうが)は楽天VTIを資産として持っているので、分配金を受け取れません。

正確には分配金はあるのですが自動的に再投資され、分配金のみを受け取ることはできないのです。

分配金程度を売却するなどしないと、「利益」をうけとれないのです。

資産価値が下がっていても投資信託を売却しないと一切利益が受け取れません。

ここが「本家VTI」と「楽天VTI」で資産を持った場合の注意点なのです。

 

4、まとめ

基本的にはジェイソン流お金の増やし方は色々な本やメディアで紹介されていた「米国株への長期・分散・積立投資」です。

内容も口座開設方法や米国株を推す理由そしてジェイソンさんの実践している節約方法など、読みやすく初心者には投資に入っていきやすい本となっています。

最初に読む本としては有名人の書いた本という事で親しみやすいです。

 

私としては一点、出口戦略についてもう少しパターンが欲しかったです。

永遠に売却せず資産を増やすことを念頭に書かれているのでしかたないですが、いざとなれば本家VTIを資産としたジェイソンさんは分配金だけを受け取りながら生活できる。

一方で楽天VTIを資産とした人は分配金だけを受け取ることは出来ない。

分配金だけを受けとる方法や4%ルールなどの出口戦略にも、少しで良いので触れてほしかったです。

(下に4%ルールについてリンクを貼っておきます。)

 

以上、ジェイソン流お金の増やし方の注意点でした。

最後に投資は自己責任ならびに長期分散積立投資で今年の米国株不調ぐらいで慌てるのは、本書の理解不足としか言えません。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

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