経済的自由への道blog

「収入」「支出」「資産運用」をテーマに経済的自由を目指しているブログです。

「金利上がるの?」って不安な人へ。高市政権で住宅ローンはこう動くかも

1. はじめに 高市さんが総裁に。みんなが気になる「金利」の話

ついに、自民党の新しい総裁に高市早苗さんが選ばれましたね。

ニュースを見て「物価は?」「経済は?」「そして金利は?」と思った方、多いと思います。

 

特に住宅ローンを組んでいる人にとっては、金利の動きはめちゃくちゃ重要。

ちょっと上がるだけでも、毎月の返済額が何千円、何万円と変わることもあります。

 

「変動金利で借りてるけど、大丈夫なの?」

「高市さんになったら、金利上がるの?下がるの?」

 

この記事では、そんな“ふんわり不安”を抱える方向けに、 高市政権で住宅ローン金利がどう動くのかを、やさしく整理してみます。

 

2. 高市早苗さんってどんな政策スタンスの人?

まずはざっくりと、高市さんの経済・金融に対する考え方をおさらいしておきましょう。

高市さんはもともと、「経済安全保障」や「技術投資」に強い関心を持っている政治家です。

ただ、金融政策についても明確な発言をしていて、特に注目されているのがこちら

 

「金利を上げるのは我慢して、低金利をしばらく続けるべき」

 

つまり、高市さんは急な利上げには慎重派

「物価が上がってるからすぐ金利を上げよう」というよりも、景気の腰を折らないように、じっくり進めよう」という立場です。

このスタンス、実は住宅ローン利用者にとっては、わりと安心材料になります。

少なくとも短期的には、金利の上昇ペースを落ち着かせる方向に働くからです。

 

3. 日銀との関係はどうなる?利上げスピードが変わる理由

金利の主導権を握っているのは、もちろん日本銀行(日銀)です。

ただ、政府と日銀は完全に切り離されているわけではなく、 特に総理大臣(=与党総裁)が変わると、金融政策の“空気”も微妙に変わります。

高市さんは就任会見で、

「金融政策も政府として責任を持たなければいけない」

と発言していて、これが市場では「日銀へのけん制では?」と話題になりました。

つまり、「日銀さん、あまり急に金利を上げないでね」というメッセージにも聞こえるわけです。

その結果、就任直後の市場では 「これで利上げスピードは鈍るかも」との見方が広がりました。

実際に国債金利(長期金利)も一時的に落ち着き、 “利上げ観測の後退”という見出しが新聞に並びました。

 

4. 住宅ローン金利はどう動く?変動金利・固定金利それぞれの見通し

ここからが本題です。

住宅ローン金利はどう動くのか?

ざっくり分けると、住宅ローンには2タイプあります。

変動金利:日銀の政策金利(短期金利)に連動

固定金利:国債利回り(長期金利)に連動

それぞれの今後を見ていきましょう

 ■ 変動金利の見通し

高市政権のもとでは、

・日銀が急に利上げを進める可能性は低く、

・短期金利の上昇ペースもゆるやかになる、

という見方が主流です。

つまり、変動金利は「しばらくは据え置き〜ゆるやかな上昇」がメインシナリオ。

実際のところ、各銀行の変動金利は今0.4〜0.8%前後で推移していますが、 今後1〜2年で0.1〜0.3%程度の上昇なら現実的な範囲でしょう。

「すぐに倍になる」ような急上昇は考えにくいです。

■ 固定金利の見通し

一方で、固定金利(特に10年固定など)は 世界的な金利動向や長期国債の動きに左右されます。

アメリカが再び利下げモードに入れば、日本の長期金利も落ち着く可能性が高いです。

ただし、国内で財政拡張(国債発行増)が進むと、逆に「金利が上がる圧力」がじわじわ出てくるかもしれません。

結論としては、 固定金利=変動よりもじわっと上がる可能性が高い

というのが現時点での見方です。

 

5. 金利が上がるとどうなる?家計とローンへの影響

では、もし金利が上がったら、実際の家計にはどんな影響があるのでしょう?

ざっくりしたイメージを出すと

借入額 金利上昇幅 毎月の返済増加額(目安)
3,000万円 +0.1% 約1,500円増
3,000万円 +0.3% 約4,500円増
3,000万円 +0.5% 約7,500円増

このくらいの金額感です。

「え、意外と少ない?」と思うかもしれませんが、 これは“月額”での話。

これが何十年も続くとなると、総返済額では数十万円の差になります。

だからこそ、少しの金利上昇でも軽視できません。

 

6. 「慌てて固定に変えるべき?」の考え方

最近よくある質問がこれ。

「金利が上がるかもしれないなら、今のうちに固定に変えたほうがいいの?」

結論から言うと、人によります。

 

・残りの返済期間が長い人(例:25年以上)

・毎月の支払いにあまり余裕がない人

 

このタイプは、固定金利で“安心を買う”のもアリです。

 

一方で、

・残り期間が短い(例:10年以下)

・ある程度繰上返済の余力がある

・今後収入アップの見込みがある

 

こういう人は、変動金利のままでも十分対応できます。

今の日本は依然として低金利環境ですし、

「変動の金利優位」はすぐには消えません。

無理に動かず、しばらく様子を見ながら、

金利動向と家計のバランスを取るのが現実的な選択肢です。

 

7. 高市政権下で注意したい3つのポイント

最後に、「これから注目しておくといい3つの視点」を挙げておきます。

① 日銀の発言・会合スケジュール

→ 金利を動かすのは最終的に日銀です。

特に総裁会見や金融政策決定会合(年8回)は必ずニュースでチェック。

 

② 為替(円安・円高)

→ 円安が進むと、輸入物価が上がってインフレ圧力→金利上昇要因に。

逆に円高なら、金利上昇が和らぎます。

 

③ 政府の財政政策

→ 高市さんは財政拡張派。

大型補正予算などが出ると、「国債発行→長期金利上昇」という流れになることも。

 

この3点をざっくり追っておくだけで、 住宅ローン金利の動きをかなり早めに察知できます。

 

8. まとめ 「金利は上がる?」よりも「どう備える?」が大事

正直に言うと、金利の動きは誰にも完全には読めません。

でも、今の状況だけを見ると、

「高市政権=急な金利上昇」というシナリオは考えにくいです。

むしろ、当面は「ゆるやかな上昇」か「横ばい」に落ち着く可能性が高いでしょう。

大事なのは、“金利が上がるかどうか”ではなく、「上がっても慌てない準備があるか」です。

 

・家計に余裕を少し持たせる

・変動でもボーナス返済に頼りすぎない

・いつでも借り換えを検討できる状態にしておく

こうした“小さな備え”が、将来の安心につながります。

 

高市政権がどんな経済運営をするのか、これから本番ですが、

少なくとも「住宅ローン金利がいきなり跳ね上がる」心配は、今のところ低そうです。

落ち着いてニュースを追いながら、 じっくり備えていきましょう