
- 1. はじめに 高市さんが総裁に。みんなが気になる「金利」の話
- 2. 高市早苗さんってどんな政策スタンスの人?
- 3. 日銀との関係はどうなる?利上げスピードが変わる理由
- 4. 住宅ローン金利はどう動く?変動金利・固定金利それぞれの見通し
- 5. 金利が上がるとどうなる?家計とローンへの影響
- 6. 「慌てて固定に変えるべき?」の考え方
- 7. 高市政権下で注意したい3つのポイント
- 8. まとめ 「金利は上がる?」よりも「どう備える?」が大事
1. はじめに 高市さんが総裁に。みんなが気になる「金利」の話
ついに、自民党の新しい総裁に高市早苗さんが選ばれましたね。
ニュースを見て「物価は?」「経済は?」「そして金利は?」と思った方、多いと思います。
特に住宅ローンを組んでいる人にとっては、金利の動きはめちゃくちゃ重要。
ちょっと上がるだけでも、毎月の返済額が何千円、何万円と変わることもあります。
「変動金利で借りてるけど、大丈夫なの?」
「高市さんになったら、金利上がるの?下がるの?」
この記事では、そんな“ふんわり不安”を抱える方向けに、 高市政権で住宅ローン金利がどう動くのかを、やさしく整理してみます。
2. 高市早苗さんってどんな政策スタンスの人?
まずはざっくりと、高市さんの経済・金融に対する考え方をおさらいしておきましょう。
高市さんはもともと、「経済安全保障」や「技術投資」に強い関心を持っている政治家です。
ただ、金融政策についても明確な発言をしていて、特に注目されているのがこちら
「金利を上げるのは我慢して、低金利をしばらく続けるべき」
つまり、高市さんは急な利上げには慎重派。
「物価が上がってるからすぐ金利を上げよう」というよりも、景気の腰を折らないように、じっくり進めよう」という立場です。
このスタンス、実は住宅ローン利用者にとっては、わりと安心材料になります。
少なくとも短期的には、金利の上昇ペースを落ち着かせる方向に働くからです。
3. 日銀との関係はどうなる?利上げスピードが変わる理由
金利の主導権を握っているのは、もちろん日本銀行(日銀)です。
ただ、政府と日銀は完全に切り離されているわけではなく、 特に総理大臣(=与党総裁)が変わると、金融政策の“空気”も微妙に変わります。
高市さんは就任会見で、
「金融政策も政府として責任を持たなければいけない」
と発言していて、これが市場では「日銀へのけん制では?」と話題になりました。
つまり、「日銀さん、あまり急に金利を上げないでね」というメッセージにも聞こえるわけです。
その結果、就任直後の市場では 「これで利上げスピードは鈍るかも」との見方が広がりました。
実際に国債金利(長期金利)も一時的に落ち着き、 “利上げ観測の後退”という見出しが新聞に並びました。
4. 住宅ローン金利はどう動く?変動金利・固定金利それぞれの見通し
ここからが本題です。
住宅ローン金利はどう動くのか?
ざっくり分けると、住宅ローンには2タイプあります。
・変動金利:日銀の政策金利(短期金利)に連動
・固定金利:国債利回り(長期金利)に連動
それぞれの今後を見ていきましょう
■ 変動金利の見通し
高市政権のもとでは、
・日銀が急に利上げを進める可能性は低く、
・短期金利の上昇ペースもゆるやかになる、
という見方が主流です。
つまり、変動金利は「しばらくは据え置き〜ゆるやかな上昇」がメインシナリオ。
実際のところ、各銀行の変動金利は今0.4〜0.8%前後で推移していますが、 今後1〜2年で0.1〜0.3%程度の上昇なら現実的な範囲でしょう。
「すぐに倍になる」ような急上昇は考えにくいです。
■ 固定金利の見通し
一方で、固定金利(特に10年固定など)は 世界的な金利動向や長期国債の動きに左右されます。
アメリカが再び利下げモードに入れば、日本の長期金利も落ち着く可能性が高いです。
ただし、国内で財政拡張(国債発行増)が進むと、逆に「金利が上がる圧力」がじわじわ出てくるかもしれません。
結論としては、 固定金利=変動よりもじわっと上がる可能性が高い
というのが現時点での見方です。
5. 金利が上がるとどうなる?家計とローンへの影響
では、もし金利が上がったら、実際の家計にはどんな影響があるのでしょう?
ざっくりしたイメージを出すと
| 借入額 | 金利上昇幅 | 毎月の返済増加額(目安) |
|---|---|---|
| 3,000万円 | +0.1% | 約1,500円増 |
| 3,000万円 | +0.3% | 約4,500円増 |
| 3,000万円 | +0.5% | 約7,500円増 |
このくらいの金額感です。
「え、意外と少ない?」と思うかもしれませんが、 これは“月額”での話。
これが何十年も続くとなると、総返済額では数十万円の差になります。
だからこそ、少しの金利上昇でも軽視できません。
6. 「慌てて固定に変えるべき?」の考え方
最近よくある質問がこれ。
「金利が上がるかもしれないなら、今のうちに固定に変えたほうがいいの?」
結論から言うと、人によります。
・残りの返済期間が長い人(例:25年以上)
・毎月の支払いにあまり余裕がない人
このタイプは、固定金利で“安心を買う”のもアリです。
一方で、
・残り期間が短い(例:10年以下)
・ある程度繰上返済の余力がある
・今後収入アップの見込みがある
こういう人は、変動金利のままでも十分対応できます。
今の日本は依然として低金利環境ですし、
「変動の金利優位」はすぐには消えません。
無理に動かず、しばらく様子を見ながら、
金利動向と家計のバランスを取るのが現実的な選択肢です。
7. 高市政権下で注意したい3つのポイント
最後に、「これから注目しておくといい3つの視点」を挙げておきます。
① 日銀の発言・会合スケジュール
→ 金利を動かすのは最終的に日銀です。
特に総裁会見や金融政策決定会合(年8回)は必ずニュースでチェック。
② 為替(円安・円高)
→ 円安が進むと、輸入物価が上がってインフレ圧力→金利上昇要因に。
逆に円高なら、金利上昇が和らぎます。
③ 政府の財政政策
→ 高市さんは財政拡張派。
大型補正予算などが出ると、「国債発行→長期金利上昇」という流れになることも。
この3点をざっくり追っておくだけで、 住宅ローン金利の動きをかなり早めに察知できます。
8. まとめ 「金利は上がる?」よりも「どう備える?」が大事
正直に言うと、金利の動きは誰にも完全には読めません。
でも、今の状況だけを見ると、
「高市政権=急な金利上昇」というシナリオは考えにくいです。
むしろ、当面は「ゆるやかな上昇」か「横ばい」に落ち着く可能性が高いでしょう。
大事なのは、“金利が上がるかどうか”ではなく、「上がっても慌てない準備があるか」です。
・家計に余裕を少し持たせる
・変動でもボーナス返済に頼りすぎない
・いつでも借り換えを検討できる状態にしておく
こうした“小さな備え”が、将来の安心につながります。
高市政権がどんな経済運営をするのか、これから本番ですが、
少なくとも「住宅ローン金利がいきなり跳ね上がる」心配は、今のところ低そうです。
落ち着いてニュースを追いながら、 じっくり備えていきましょう