今日はタイトルにあるとおり『人生で、大切なことは、すべて「書店」で買える。』のレビューを書いていきます。
はじめに
この本の著者、千田琢哉氏は読書に1,000万円を使い1万冊を読破されています。
また本人が著書累計340万部を超える文筆家なのでその言葉にも説得力があります。
この『人生で、大切なことは、すべて「書店」で買える。』は読書のメリットを謳った本で、本書自体が何か特別な有益情報をかいている訳ではありません。
しかしこの本を読んで「読書」の素晴らしさを気づかされる、再発見できる内容となっています。
いわば【読書の為の本】ということになります。
プロローグで「あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対する全てのヒントは、すでにどこかの誰かが本に書いてくれているということです。あなたにもぜひシンプルなこの事実を知っていただき、心で感じていただければ幸いです」と記載されています。
まさにその通りで本を読むことで人生に対するヒントを得られると私も共感しました。
本書は読書によって得られるメリットを
1、生き抜く知恵
2、行動力
3、コミュニケーション力
4、勉強力
5、仕事力
6、経済力
7、成長力
8、買い方、読み方
として各章11個、計88個の読書のメリットを紹介されています。
この各章から私が個人的に共感、ためになった項目を一部、紹介します。
共感、ためになった項
No.5「エグゼクティブはベストセラーを読んでいる」
エグゼクティブに限って流行のベストセラーを読んでいる。
リストラ候補に限って群がってベストセラーを批判する。
No.20「2回立ち読みした本は買っておいて間違いはない」
2回以上立ち読みさせた本は、あなたの潜在意識がそれを欲しているからに他なりません。
他人に嘘をついても自分に嘘をついてはいけない。
2回立ち読みした本を買うのは自分に正直になること。
No.32「苦手な本を読むことは苦手な人と付き合うための予習」
膨大な読書をしていると、食わず嫌いだった分野の本が急にすっと頭に入ってくることがあります。
これが正しい勉強です。
一度この快感を味わうと麻薬と同じで抜け出せなくなります。
苦手な人との付き合い方もこれと同じです。
コツは我慢せずに淡々とこなしていくことです。
No.34「ネット書店だけに限らず週に一度書店で世の中をつかむ」
仮に買わなかったとしても、リアル書店に週に一度は足を運んで陳列を眺めておくだけでも世の中の流れを生で感じることは出来る。
インターネット上に緻密なアルゴリズムに基づく情報とはまた違った、よく練られた知識や知恵が溢れ返っているのです。
週に一度、書店のベストセラーコーナーを眺めよう。
”これから”を知るヒントが満載。
No.39「インプットの質は必ず量の上に成り立つ」
たくさん読むことと繰り返し読むことは矛盾しない。
繰り返し読んでいる人は例外なくたくさん読んでいる。
No.45「『なぜ、その本を選んだのか』がマーケティング」
あなたが膨大な本の中からなぜ選んだのかを考えよう。
自分を知ることが真のマーケティングのスタートだ。
No.59「本の買い過ぎで貧乏になった人はいない」
僕は今まで1万人以上のビジネスパーソンたちと仕事をしてきましたが、本の買い過ぎで貧乏になったという人はただの一人もいません。
その代わり、本を読んだことがないという人には貧乏人がたくさんいました。
1日に1冊、難しければ週に1冊本を読む。
1年後には、とてつもない差が生まれる。
NO.69「夢の実現を早める読書法」
「おそらく経験上こうなのではないかな」
「私はこれでうまくいきましたよ」
といったビジネス書や自己啓発書を読んで、あなたがビビッときて、やる気になったことを片っ端から試してみるほうが成功の確率は高まります。
根拠を100%待つのではなく、30%の仮説思考で生きていく姿勢が大切です。
夢の実現に必要なことは才能でも運でもありません。
チャンスが到来した時にモタモタして遅刻しないことです。
No.78「『まえがき』の面白い本を選ぶ」
本は「まえがき」でえらぶ。
「まえがき」を超える内容の本は存在しないと考えていい。
No.88「憧れの難解な本は買っておいて損はない」
直感で憧れた難解な本を買って目立つ場所に飾っておく。
途中で自分を信じられなくなっても、それらの本を処分したり売ったりしてはいけない。
いずれあなたはその本を読む時が必ずやってくる。
あなたの直感というのは、あなたの幸福に必要なパズルるのピースを、潜在意識が教えてくれいる。
憧れの本を目立つ場所においておくと、それを読むための準備の本も自然に集まってきます。
まとめ
『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える』のレビューと共感した項目を書きましたがいかがだったでしょうか?
あなたの琴線に触れなかったのなら、必要ないのか、私の紹介が下手だったのかですね。
この本を【読書のための本】と最初に紹介しました。
ですので何回も読み返すような本ではありません。
最近読書が出来てないとか、自己成長を感じられない時に読み返すのがこの本の使い方だと思います。
またサブタイトルが「20代で身につけたい本の読み方88」となっています。
活字離れが進んだ若年層をターゲットにしていますが、読書から離れ気味の中年世代にも意味のある本だと感じました。
私はこの本のシンプルながらカラフルで目を引いたカバーに惹かれてました。
そして軽く立ち読みして購入に至りました。
カバーについても本書内で言及されていますので、「そのとおり」と思った箇所が至る所にあります。
本棚の隅にでも構わないですが、見えるところに置いて時々読み返したくなる本でした。
一度手に取って読んでみることで「読書」という世界が広がる本になっています。
最後にこの記事を読んで頂き有難うございます。