メキシコ中銀政策金利は利下げ継続
高金利通貨で人気のあったメキシコペソですが、
政策金利の利下げが再度行われました。
2月11日メキシコ中央銀行は政策会合を開き、
全員一致で25bp利下げし政策金利を
4.0%としました。
メキシコ中央銀行は11日、政策金利を2016年半ば以来の低水準に引き下げることを全会一致で決定した。
同国は景気刺激策を切実に必要としており、エコノミストらは今後の追加緩和を予想している。
ディアスデレオン総裁率いる同中銀は、政策金利を0.25ポイント引き下げ4%にすると決定。
1月の全体のインフレ率は予想よりも加速したが、コアインフレ率は安定していた。
ブルームバーグが調査したエコノミスト22人のうち16人が今回の利下げを予想。
残りの6人は据え置きを予測していた。
今回の決定が全会一致だったため、金融政策委は3月に再び利下げを決定する可能性が高いと、クレディ・スイスの中南米担当チーフエコノミスト、アロンソ・セルベラ氏が指摘。
今回の決定は「予想よりもハト派的だった」とし、「そのうえ、政策金利が下限に達しているとか、中銀が将来利下げする余地が狭まったなどの説明もなかった」と述べた。
ブルームバーグより引用
メキシコ中銀、利下げを全会一致で決定-追加緩和観測強まる - Bloomberg
メキシコ政策金利推移
メキシコ政策金利の見通し
メキシコの政策金利はインフレ率と経済状況を睨みながら決定されています。
現在インフレ率が政府の目標値3%の前後1%範囲に収まっていますので、今後も経済優先の政策で緩和(金利下落)の傾向が続くと予想されています。
スワップポイント重視の投資家としては政策金利低下はスワップポイントの低下につながるので望ましくないのですが、一方でインフレ率が目標値内に収まっていること、金融緩和を続けることでメキシコ経済の活性化につながる事からメキシコ経済自体の見通しは明るいのではと思われます。
メキシコペソ為替レートの見通し
現在のメキシコペソ円チャートは5.2円前後で安定しています。
2月11日の利下げも織り込み済みで為替相場には影響無しでした。
気になるのは今後の為替相場ですが、
野村証券は向こう1年間の為替相場を、
1ペソ=5.06~5.68円
と予想しています。
マーケットアウトルック - メキシコペソ -|野村の投資情報|野村證券
現在のスワップポイント
現在私は「FXプライムbyGMO」でメキシコペソのスワップポイント運用を行っています。
2月12日時点の「FXプライムbyGMO」は
1万通貨当り5円/日となっています。
一時は15円/日まであったので、寂しい限りですがまずは為替レートの上昇(できれば6円)を期待しています。
また、政策金利の低下でスワップポイントの低下は避けられないですが、メキシコ経済は見通しは明るいと判断していますので、為替相場の上昇を期待しつつ投資継続で考えています。