メキシコペソの政策金利低下が止まらない
高金利通貨で人気のあったメキシコペソですが、
政策金利利下げが再度、行われました。
5月14日メキシコ中央銀行は政策会合を開き、
全員一致で50bp利下げし政策金利を
5.5%としました。
メキシコ中央銀行は5月14日、金融政策決定会合を開催し、理事会メンバー5人の全員一致によって政策金利を50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げ、5.5%とすると発表した。
利下げは8会合連続となった。
5.5%は3年半ぶり。
直近では4月21日の同会合で6.5%から6.0%に引き下げられていた。
中銀は、新型コロナウイルスの感染拡大よる急激な経済活動の縮小が最大の要因と発表した。
国立統計地理情報院(INEGI)が4月30日に発表した2020年第1四半期の実質GDP成長率の速報値では、季節調整済み前期比1.55%減となり、年率換算をした場合は6.0%減と、大幅な下落だった。
また中銀は、世界的な景気減退がいつまで続くかは予測が困難でありながらも、メキシコにおいて第2四半期には更なる景気悪化と雇用喪失が確実視されており、必要な金融政策を実施する必要があるとした。
冷え込んだ消費を活性化させるためにも、消費者金融の活性化につながる利下げが必要となる。
メキシコ大手商業銀行のシテイ・バナメックスとBBVAは、ともに2020年末の政策金利を4.75%と予測している。
(日本貿易振興機構 ビジネス短信より一部引用)
メキシコペソ政策金利推移
メキシコペソ金利の見通し
メキシコ大手商業銀行は2020年末に
4.75%と予想していますが、
下振れする可能性は十分にありそうです。
リーマンショック後の4.5%が意識されやすい政策金利なので、
そのあたりまでは下がる可能性が高いと思います。
過去最低は3.0%です。
また世界各国の金利低下に伴ってメキシコも金利を下げた一因なので、
今後世界各国の金利状況に影響を受けます。
特にアメリカは隣国なので影響力が特に高い。
アメリカは現在0.25%ですが、
マイナス金利導入の可能性は低いと見られています。
現在のスワップポイントと今後の見通し
5月19日時点の「FXプライムbyGMO」は
1万通貨当り7円/日となっています。
一時は15円/日まであったので、半値以下まで下がっています。
今後もレートの下落と政策金利の低下でスワップポイントの低下は
避けられないでしょう。
一刻も早く新型コロナウイルスの終息と経済の再生を期待したい。