プライベートバンカー最終回が3月6日に放送されました。
予想していない展開と往年の月9ドラマを思い出す唐沢寿明と鈴木保奈美の、、、
っと、ドラマの内容には触れないでおきます。
投資の格言は最終回ともあって、かなり出てきました。
唐沢寿明以外も格言を言ったりして。
今回は格言と犬の名前以外にも気になったワードがあったので、それも併せて紹介します。
- 投資の格言「辛抱する木に金がなる」
- 投資の格言「見切り千両損切り万両」
- 「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」
- 「金と幸せの関係」
- 「ホワイトナイト」
- 「『金さえあれば』そう思っているうちが幸せ」
- 犬の名前「ベゾス」「ザッカーバーグ」「イーロン」
- さいごに
投資の格言「辛抱する木に金がなる」
「辛抱する木に金がなる」ということわざは、辛抱強く努力を続ければ、やがて大きな成果や報酬を得ることができる という意味です。
「辛抱する木」 は、耐え忍んで努力し続けることを表し、
「金がなる」 は、その努力の結果として成功や報酬を得ることを表しています。
つまり、すぐに結果が出なくても、我慢して努力を重ねれば、やがて実を結ぶ という教えです。
似た意味のことわざに
・「石の上にも三年」(辛抱強く続ければ道は開ける)
・「雨垂れ石を穿つ」(小さな努力も積み重なれば大きな結果を生む)
があります。
努力や忍耐の大切さを伝えることわざのひとつです。
投資に当てはめると、「辛抱する木に金がなる」は 長期的な視点で堅実に投資を続ければ、大きなリターンを得ることができる という意味になります。
投資の文脈での解釈
1.コツコツ積み立てることで資産が増える
・例えば、毎月一定額をインデックスファンドや株式に投資し続けると、時間の経過とともに複利効果で資産が増える。
2.短期的な値動きに惑わされずに辛抱することが大事
・価が下がってもすぐに売らず、長期的な成長を信じて持ち続けることで、最終的に利益を得ることができる。
3.一攫千金を狙わず、着実に成長する資産を選ぶ
・ハイリスクな投機よりも、安定した成長が見込める投資対象(優良株・インデックスファンドなど)を持ち続ける方が、長期的に「金がなる」可能性が高い。
長期投資の成功例
もし20年前にAmazonやAppleの株を買って持ち続けていたら、短期的な値下がりがあっても、今では大きな利益になっています。
つまり、「辛抱する木(持ち続ける投資)」が「金を生んだ(大きなリターンを得た)」ということです。
結論
投資では 短期の変動に惑わされず、忍耐強く持ち続けることが成功へのカギ ということになります。
投資の格言「見切り千両損切り万両」
「見切り千両、損切り万両」ということわざは、損失を最小限に抑えるために、早めに見切りをつけることが大切 という意味です。
ことわざの解釈
・「見切り千両」
早めに損切りすれば、千両(大きな利益)を守れる。
・「損切り万両」
さらに素早く適切に損切りすれば、万両(もっと大きな利益)を守ることができる。
つまり、損失をズルズルと引きずるよりも、早めに損切りすることで将来の損害を防ぎ、資産を守ることができる という教えです。
投資に当てはめると
1.損失が広がる前に見切りをつけるのが重要
・価格が下落し始めたときに「また戻るかも」と期待して持ち続けると、さらに損失が膨らむことがある。
・逆に、早めに損切りすれば被害を抑えられ、次の投資チャンスに備えられる。
2.「塩漬け」を避ける
・価格が下がっても売れずに持ち続けてしまうと、資金が動かせなくなる。
・その間に成長する銘柄に投資するチャンスを逃す。
3.リスク管理が大切
・投資では「どこで損切りするか」をあらかじめ決めておく(例:10%下がったら売る)。
・これにより冷静な判断ができ、大きな損失を避けられる。
例
(失敗のケース)
Aさんが1,000円で買った株が800円に下がったが、「いつか戻る」と思って売らなかった。
→ 結果、さらに下がり500円になり、大きな損失を抱えてしまう。
(成功のケース)
Bさんは1,000円で買った株が950円に下がったとき、「トレンドが悪い」と判断して損切り。
→ その資金を別の有望な株に投資し、最終的に利益を得た。
まとめ
このことわざは、「辛抱する木に金がなる」とは逆の視点で、「長期で持つべきもの」と「すぐに見切るべきもの」を見極めることが大切」 という投資の重要な考え方を示しています。
成功する投資家は、
・成長する資産は辛抱して持ち続ける(長期投資)
・損が広がる前に損切りする(リスク管理)
このバランスをしっかり取ることが重要です。
「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」
「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」という言葉は、銀行は景気が良いときに積極的に融資するが、不景気になると貸し渋ったり貸し剥がしたりするという意味です。
具体的な解釈
・「晴れの日に傘を貸す」
→ 経済が好調なときや企業の業績が良いときには、銀行は積極的にお金を貸してくれる。
・「雨の日に取り上げる」
→ しかし、不景気になったり企業の経営が悪化したりすると、銀行は融資を縮小し、場合によっては返済を迫る。
つまり、お金が必要ないときには貸してくれるが、本当に困ったときには貸してくれない という皮肉を込めた表現です。
投資やビジネスの視点での意味
1.銀行の融資に頼りすぎると危険
景気が良いときに銀行の融資を受けすぎると、不況時に返済を求められて経営が苦しくなることがある。
2.景気循環を考えた資金管理が必要
不況時に備えて、景気が良いときに内部留保(手元資金)をしっかり確保しておくことが重要。
3.銀行の動きを理解しておく
金融機関の動きは経済状況によって変わるため、「銀行が積極的に融資する時期=景気が良い」と判断し、将来のリスクも考慮する必要がある。
例
(リーマン・ショックのとき)
・好景気のときは銀行が企業や個人に積極的に融資していた。
・しかし、金融危機が起こると、銀行は一転して貸し渋り・貸し剥がしを行い、多くの企業が資金繰りに苦しんだ。
成功するための考え方
・銀行に頼りすぎず、自社の財務基盤を強くする。
・景気が良いときこそ、無駄に借金を増やさず、手元資金を確保しておく。
まとめ
この言葉は、「銀行の姿勢が景気によって変わること」を示しており、ビジネスや投資では銀行に依存しすぎず、自分でリスク管理をすることが大切 という教訓になっています。
「金と幸せの関係」
お金と幸せの関係は古くから議論されており、「お金があれば幸せになれるのか?」という問いに対して、経済学や心理学の研究からさまざまな見解があります。
結論としては、「お金は幸せの一部を左右するが、それだけでは幸せになれない」 というのが一般的な考え方です。
お金が幸せに与える影響
① ある程度の収入までは幸福度が上がる
研究によると、基本的な生活が安定するくらいの収入までは、お金が増えるほど幸福度も上がる と言われています。
例えば、貧困状態では食べ物や住居、医療などの心配があり、これが解決されることでストレスが減り、幸せを感じやすくなる。
ダニエル・カーネマンの研究(2010年)
・年収75,000ドル(約1,000万円) までは収入が増えるほど幸福度も上がる。
・それ以上の収入では、お金が増えても幸福度はほとんど変わらない という結果。
② 「経験」や「人間関係」にお金を使うと幸福度が上がる
・物を買うよりも、旅行・趣味・家族や友人との時間 にお金を使うと、より大きな幸福を感じやすい。
・例えば、高級車を買うよりも、友人や家族と素晴らしい旅行をした方が長く幸福感が続く。
③ お金の「安心感」が幸せを生む
貯蓄や資産があると、将来への不安が減る ため、精神的に安定しやすい。 逆に、借金や生活費の心配があると、ストレスが増え、幸福度が下がる。
お金が幸せを保証しない理由
① 収入が増えても「もっと欲しくなる」
「順応化バイアス(ヘドニック・トレッドミル)」
→ 人は環境に慣れてしまい、収入が増えてもさらに上を求めてしまう。
→ 例えば、年収が500万円から1,000万円に増えても、次は「1,500万円が欲しい」と思うようになる。
② 他人との比較で不幸を感じる 「相対的幸福」
→ 自分がどれだけ持っているかよりも、「周囲と比べてどうか」が幸福感に影響する。
→ 例:自分が1,000万円稼いでいても、周りが2,000万円なら不幸に感じる。
③ 健康や人間関係が壊れるとお金では解決できない
どれだけお金があっても、健康や愛する人との関係が悪ければ幸せは感じにくい。
→ 大金持ちでも孤独で病気になれば、幸福度は低い。
結論:「お金は幸せのツールだが、幸せそのものではない」
・お金は幸せになるための手段のひとつ だが、それ自体が幸せを保証するわけではない。
・ある程度の経済的安定(年収・貯蓄)は幸福感にプラス だが、際限なく増えても幸福度はあまり変わらない。
・「お金の使い方」が重要 で、「経験・人間関係・健康・時間の余裕」に投資すると、より幸せを感じやすい。
お金を幸せに変えるためのポイント
1.生活の安定をまず確保する(貯金・投資・無理な借金をしない)
2.経験や人とのつながりにお金を使う(旅行・趣味・家族との時間)
3.他人と比べすぎない(自分の価値観を大切にする)
4.時間を大切にする(過労よりも自由時間を増やす)
最終的に、お金は「選択肢を増やす道具」 であり、それをどう使うかが幸せを決める ということです。
「ホワイトナイト」
「ホワイトナイト(White Knight)」とは、敵対的買収を仕掛けられた企業を守るために、友好的に買収を行う企業や投資家のこと を指します。
ホワイトナイトの基本的な意味
企業が敵対的買収(敵対的M&A)のターゲットになったとき、買収防衛策の一環として、信頼できる企業や投資家に救済を求める ことがあります。
このとき、敵対的買収を仕掛ける「ブラックナイト(Black Knight)」に対抗して、ターゲット企業を助ける側 の企業が「ホワイトナイト」と呼ばれます。
( 例えばこんなケース)
1.企業Aが企業Bに敵対的買収を仕掛ける(Bの経営陣は買収を拒否したい)。
2.企業Bは、信頼できる企業Cに「助けてほしい」と頼む。
3.企業Cが企業Bを買収し、敵対的買収を防ぐ。
4.このとき、企業Cが「ホワイトナイト」となる。
ホワイトナイトの役割
企業防衛の手段
・敵対的買収を阻止するために、ターゲット企業と協力して買収する。
・友好的な関係を築ける企業が買収することで、経営陣の意向を尊重できる。
株主や従業員の利益を守る
・ブラックナイト(敵対的買収者)は、買収後に大規模なリストラや事業売却を行うことが多い。
・ホワイトナイトなら、そうしたリスクを回避できる可能性がある。
ホワイトナイトのメリット・デメリット
(メリット)
敵対的買収を防ぐ → 経営の独立性を守れる
経営の安定 → 友好的な企業との統合により、事業が円滑に進む
市場の信頼を維持 → ブラックナイトによる混乱を避けられる
(デメリット)
条件が悪くなる可能性 → 緊急時の買収なので、通常より不利な条件で買収されることがある
長期的な影響 → 買収後の統合がうまくいかないと、企業価値が下がるリスクがある
実際のホワイトナイトの事例
ソフトバンク vs. 楽天(日本興業銀行事件)
2000年代、楽天が日本興業銀行を買収しようとした際、ソフトバンクがホワイトナイトとして介入し、敵対的買収を阻止。
フジテレビ vs. ライブドア(ニッポン放送事件)
2005年、ライブドアがニッポン放送の経営権を狙ったが、ホワイトナイトとしてフジテレビが介入し、敵対的買収を防いだ。
まとめ
ホワイトナイトとは、敵対的買収から企業を守るために友好的に買収する企業や投資家のこと。
企業防衛の手段として使われるが、買収条件が不利になるリスクもある。
実際のM&A(企業買収)では、敵対的買収との攻防戦で重要な役割を果たす。
「『金さえあれば』そう思っているうちが幸せ」
これはドラマの主人公庵野甲一の言葉です。
「金さえあれば幸せになれる」と思う人は多いですが、実際にはお金だけで幸せは手に入らない という現実があります。
お金は重要な要素の一つですが、それだけでは「本当の幸せ」にはならないということです。
なぜ「金さえあれば」と思うのか?
お金があれば、多くの問題を解決できるため、「お金があれば悩みがなくなる → 幸せになれる」と考えがち です。
例えば
生活の安定(衣食住、医療費)
自由の獲得(好きなことをする時間、選択肢の拡大)
社会的な成功(高級品・ステータス・人脈)
しかし、お金があっても満たされない人が多いのも事実 です。
犬の名前「ベゾス」「ザッカーバーグ」「イーロン」
最終回は過去に出てきた犬の名前が3匹同時にでました。
それぞれ登場した回で紹介しています。
ベゾス(第1話)
プライベートバンカー第1話 投資の格言と犬の名前 - 経済的自由への道blog
ザッカーバーグ(第2話)
プライベートバンカー第2話 投資の格言と犬の名前 - 経済的自由への道blog
イーロン(第6話)
プライベートバンカー第6話 投資の格言と犬の名前 - 経済的自由への道blog
さいごに
今日は最終回である第9話で出てきた投資の格言、犬の名前を紹介しました。
今回は犬の名前がまさかの過去登場名でしたね。
少しだけ物語に触れると、初回から若干気になっていた老人が実は、、、みたいな内容です。
登場物も意外性のある人物が出ていたりと。
まぁそのあたりは他のブロガーに任せておきましょう。
全9話見ましたが、知らない投資の格言も出てきたり、相続やら会社を使った節税対策やら、興味深い内容が盛りだくさんでした。
久々に最後まで見てしまいましたね。
サラリーマン投資家としては面白いでした。
最後に「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」の言葉で、主人公がいつも傘を持ち歩いていることで「雨の日でも傘を出しますよ」って意味だったんですね。
なかなかの伏線回収です!
では、本日はこの辺で。
本日も当ブログに訪れていただきありがとうございます。
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