プロスペクト理論とは?
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが発表した
「大衆は客観的かつ数学的な期待値(合理的思考)よりも
主観的で不可実な大きい期待値を好む」という理論です。
プロスペクト理論からあなたの投資家適切度判定
次の質問は「魔術師たちの心理学」の著者である
パン・K・タープ博士がセミナーで実施している心理テストです。
自分ならどれを選択するか考えてみてください。
①AかBを選択してください
A:100%確実に80万円もらえる
B:85%の確率で100万円がもらえる。ただし15%の確率でゼロになる。
②CかDを選択してください。
C:100%確実に80万円損をする。
D:85%の確率で100万円損をする。ただし15%の確率で損失はゼロになる。
選びましたか?
AとDを選択した方
「相場で勝てないタイプ」
BとCを選択した方
「最もトレーダーに向いていて、相場に勝つタイプ」
AとCを選択した方
「銀行員タイプ」
BとDを選択した方
「ギャンブラータイプ」
プロスペクト理論ではこのAとDを選ぶ人が多いそうです。
数学的な期待値で考えれば
Aは80万円の利益
Bは100万✕85%=85万円の利益
になるのでBを選ぶ方が期待値が高くなります。
一方損失の場面では
Cは80万円の損失
Dは100万✕85%=85万円の損失
したがってCを選ぶ方が期待値は高いです。
プロスペクト理論では
人間は「利益を目の前にすると、利益が手に入らないリスクの回避を優先」し、
「損失を目の前にすると、今ある損失をなくすことを重視するあまり、
損失が拡大するリスクに配慮できなくなる」傾向があります。
あなたはどのタイプだったでしょうか?
自分の選んだタイプが分かれば今後投資する上で
注意する点が分かるのではないでしょか?
もしくは投資に向いていないと判断できたかもしれないですね。
今回の記事は下記の本の用語解説にのっていて
参考になったので紹介させて貰いました。
本では「損切できない心理的しくみ」として紹介されています。
kindle unlimitedでも読めます。