
SCHD人気の裏で広がる「違和感」
高配当ETFとして国内投資信託で驚異の人気を集めてきたSCHDですが、近年、基準価格が思うように回復しないという声が増えています。
私自身も新NISA成長枠で投資しているSCHDですが、2025年に入り株価(基準価格)冴えません。
この記事では、その原因を考えてみたいと思います。
SCHDとは?
まずは簡単なおさらいをします。
運用会社:Charles Schwab
主な特徴: 安定した配当(増配傾向のある企業中心)、 年1回のリバランス、 経費率が低い(米国ETF 0.06%)、(日本投資信託0.123%~)
人気の理由:配当+長期安定成長への期待
回復しない3つの理由
1. 高金利下での「高配当株の逆風」
利上げ局面では「配当の魅力」が相対的に薄れます。
銀行預金や債券の利回りが上昇すればリスクの少ない金融商品で年利4~5%が得られます。
SCHDは配当の持続力や企業の財務健全性を重視しており、安定成長する高配当株が中心です。
しかし株式にはリスクがあります。
リスクを取らなくても安全資産(預金や債券)でも同じくらいの利回りが得られれば、わざわざ株に投資しなくても良いとなります。
つまり株式配当の相対価値が低下していることになります。
2. 組入銘柄の成長性が限定的
SCHDはテック比率が低く、グロース相場に乗り遅れました。
SCHDの組入れ銘柄としては生活必需品やヘルスケア、金融・通信系が占めており、情報通信(テック系)は約15%未満です。
また過去5年以上、連続増配をしている企業のみ対象にしています。
最近の米国はグロース相場(成長株)であり、NVIDIA、Microsoft、Apple、Amazon、Alphabetなどが牽引しています。
グロース株が上がればNASDAQやS&P500などの指数は大きく上がりますが、SCHDは「安定・配当重視」で構成されているので、あまり恩恵は受けません。
もともと上位銘柄が時価総額の重たい企業群なので上昇の勢いはグロース株に比べると小さいです。
3.保有銘柄の影響
SCHDの保有銘柄上位にはコノコフィリップス(COP)ベライゾン(VZ)、コカ・コーラ(KO)などが含まれます。
8月1日時点でコノコフィリップスは約4.37%と一番占める割合でした。
コノコフィリップスの株価低迷がSCHDの足を引っ張ています。

他の高配当ETFと比較してどうか
次に他の高配当ETFと比較してみます。




3つのETFチャートですが、明らかにSCHDだけが低調です。
今後どうなる?投資判断のヒント
ここまでは現状について書いてきました。
大事なのはこれからです。
では今後どうなるのか考えてみます。
利下げ局面に入ればバリュー株や高配当株に追い風
米国が利下げ局面に入れば、グロース株からバリュー株に追い風が吹くと考えられます。現在は厳しい状況(あくまで他と比べれば)ですが、今後は見直される展開になるかもしれません。
トータルリターン重視なら継続保有も視野
もともとSCHDは「配当性向・財務健全性」重視で守備的なETFです。
トータルリターンで考えれば継続保有で問題ありません。
一方で短期売買の値上がり益を求めるには守備的過ぎて不向きと考えます。
あくまでSCHDは長期保有を薦めます。
まとめ
ここまでのまとめを書きます。
結局SCHDは「終わり」ではないです。
「回復しない」のは一時的要因(セクターや一部銘柄の不調)が大きいからです。
分配金+中長期のリターンを理解すれば、このまま保有で問題なしと考えます。
以上、SCHDの基準価格が回復しない理由を書きました。
S&P500が最高値更新する中で、若干不安がありましたがこうやって調べてみると特に問題なさそうです。
それどころか、S&P500と良い具合にセクター分けが出来、分散投資できていると気づきました。
長期保有決定です。
それでは、本日も当ブログに訪れて頂きありがとうございます。
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