皆さん、こんばんは。
今日は、書籍紹介から少し離れて面白い記事がありましたのでご紹介します。
エミン・ユルマズ氏「2050年日経平均は30万円に」超少子高齢化の日本が劇的復活すワケ
という記事です。
この記事の主だったところをかいつまんで紹介します。
記事本文を読みたい方はこちらです。
それでは超高齢化社会の日本の株価が騰がる理由を見ていきましょう。
理由①2013年から2050年日本は黄金期
過去の株価推移を見ると1950年から1990年までは大相場で1990年から2013年までは低迷でした。2013年のアベノミクスが始まり、そこから日本の黄金期がスタートします。
地政学的に日本は戦後の1950年からは朝鮮戦争、米ソ冷戦から恩恵を受けてきた。1990年からは冷戦の終結で地政学的な重要性を失ってしまい、バブルで割高になっており成熟しきった日本から中国、旧ソ連に向かった。これが長期低迷の背景。
それが米中新冷戦とよばれる新しい体制に入った。ロシアのクリミア侵攻が2014年、中国と台湾の衝突などが懸念される。中国から逃げ出したグローバル資本はインフラが整っており製造業が盛んな日本に向かう。
特に台湾に集中しすぎた半導体生産が台湾有事を危惧して日本に移す動きがある。
理由②日本への直接投資する動きが活発化
ウォーレンバフェットが日本の五大商社株を買っていること、先にあげたように半導体工場が日本にやってくるように日本への投資が活発化しています。昨年は日本への直接投資が中国を超えた。
シンガポールの不動産ファンドがスキーリゾートに2000億円超の投資を行い、2兆円超の大阪IRもある。つまり日本にお金が集まる。
理由③人口減少が自動化では有利
今後自動化、無人化、ロボット化、AI化が仕事を奪う。このトランスフォーメーションが終わった時に最も困るのが人口が多い国。人間が携わる仕事が無くなり、人口が多い国では人があぶれていくから。
日本は全自動化が完成した時にはだいぶ人口が減っているのでダメージはかなり少ない。自動化時代にとって人口減少は追い風になる。
移民大国といわれるアメリカでさえ移民を増やそうとしてない。これは将来の人余りを見越しての事。
理由④日本人は投資に向いている
失われた30年はデフレ時代。現金の価値が上がるのだから現金保有という日本人の考えは合理的で正しかった。
過去に日本人は世界に先駆けて米相場という先物を作ったし、ローソク足のチャートを考案したのも日本人。
これからインフレでお金の価値が目減りしていく事に気づけば日本人は経済合理性に沿った動きをする。
2100兆円と言われる日本人の個人資産が株式に占める割合は10%。これが20%になれば日経平均は簡単に10万円を超える。さらに30%までいけば今後のインフレ率を計算すれば日経平均30万円も荒唐無稽に話ではない。
ここまでが先に紹介された記事の内容です。
理由①の地政学の恩恵も踏まえた黄金期の到来。インフレが進みだした日本の現状と個人資産が株式に向かえば日経平均上昇の理由④は非常に興味深い内容でした。
追加情報①2020年12月に既に日経平均30万円説を唱えていた
この記事を読んだ後少し調べたのですが、プレジデントオンラインで同様に内容を2020年12月の記事で唱えています。
yahoo記事(日刊ゲンダイ)が紹介されたのが2024年1月6日です。3年以上前に同様の推察を発表しておられ、2020年11月の日経平均が約26,000円、現在が約33,000円で約27%上昇しています。
当時の記事から少し追加情報が足されて最新記事になっていますが、当時の記事も非常に面白いのでプレジデントオンラインで無料会員になると読むことが出来ます。
追加情報②これから上がる日本株4つのテーマ
ここではプレジデントオンラインの記事にあった「4つのテーマに注目、これから上がる日本株」を紹介します。
1、米中対立で恩恵を受ける株
・IT、通信関連銘柄
・重工大手銘柄
2、コロナからの回復期待株
・航空関連銘柄
・レジャー/観光関連銘柄
3、消費者視点で支持される株
・ゲーム好きなら
・優待狙いで
4、ニューノーマル時代の中小型株
・順張り銘柄
・逆張り銘柄
プレジデントオンラインの記事では具体的な銘柄名も紹介されていますが、ここでは割愛させていただきます。
まとめ
ここまで日経平均30万円の記事についてご紹介しました。
読めば非常に理論的にも可能性のある内容で、私もS&P500一辺倒だった投資を日本株に少し振ろうかと思いました。
エミン・ユルマズ氏以外にも日経平均30万円を唱える方もいます。
しかし一方でこの内容に否定的な意見が有るのも確かです。
日本人の個人資産が日本株に向けば良いのですが、最新の投資信託買付ランキングでも全世界株やアメリカ株が人気になっています。
日本株が再注目されるのかどうか。
まぁ取敢えず全世界株買っとけの話に一石を投じた記事ですね。
少なくとも私には面白い記事でした。
皆さんの考察の一考になれば良かったです。
それでは今日はこの辺で。
今日も当ブログに訪れて頂きありがとうございます。