経済的自由への道blog

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投資手法の最新研究②

皆さんこんばんは。

今日は引き続き「投資手法の最新研究」の第2弾として紹介します。

ちなみに冒頭の「こんばんは」ですが、「こんばんわ」とではどちらが正解かご存じでしょうか?

 

「こんばんは」が正解です。

意味は今晩は冷えますねとか今晩は雨ですねのような今晩(名詞)と、は(助詞)がくっついたものらしいです。

以上、雑談でした。

それでは本題に入りましょう。

 

レバレッジETF投資の可能性

インデックスファンドの代わりとして、レバレッジETFに積み立て投資をする人が増えています。しかしこれらの投資法はマジョリティ(多数派)にはおススメできる手法ではない。

ただし、そのリスクを認識した上でならば、上級者向けの短期売買ツールとしては有りかもしれない。

 

レバレッジETFの3つの弱点

①ボックス相場に弱い

10%の下落後に元に戻るには11%のリターンが必要です。よって指数連動の商品でもボックス相場で逓減するケースはある。レバレッジ商品は、その逓減が増幅されていまう。

②日次バランスがあるため変動に弱い

レバレッジ型ETFは指数・指標のレバレッジ倍の値動きを1日で達成するように運用されています。日次ベースの目標を達成するために、各取引の終わりにリバランスが行われる。それにより、長期的に2倍、3倍から離れ、まったくイメージに合わないという不思議な結果になる可能性もあります。

③ダウンサイドリスクの大きさ

市場の暴落時の損失は指数連動の比ではない。

レバレッジ商品が元の価格に戻るまでの期間は、指数連動商品と比較して長引くはずです。そもそも日次リバランスによってファンド内で安売りされているので、それも回復までの時間を長引かせる要因となる。

上級者が短期投資の一つのツールに使うのは良いでしょうが、長期投資をかんがえているのならば金融庁が注意喚起のメッセージを出しているように危険なのです。

 

アセットアローケーションの最大化、最適化

広く分散された投資信託やETFを中心とする個人投資家にとっては、アセットアロケーション、つまり資産クラスの配分が投資リターンを大きく左右する最重要な要素であると言っても間違いでは無い。

長い間引き落とす予定のない資金を前提とした資産形成期なら、株式を中心とすることはリターンを「最大化」させるポートフォリオとして妙味はある。

「未来は読めない」という前提に立つのならば、あらゆる事態に対処できる「最適化」という考え方もある。

「最大化」を目指すか「最適化」を目指すかによって、つくるべきアセットアロケーションは変わります。

 

現代ポートフォリオ理論

ローリスクな資産はローリターンであり、ハイリスクな資産はハイリターンが期待できます。しかし、ポートフォリオを組むことによって、リターンをあまり下げずに、リスクを大きく下げたり、場合によってはリスクを下げてリターンをあげることもできます。これが分散効果です。

同じリターンを上げつつ、それ以上にリスクを下げることが出来ない点を結んだ線を「効率的フロンティア」と言います。

この線上のポートフォリオは、リターンが高ければ必ずリスクが高くなるという、絶対的な優位性がない関係性を持っています。

 

現代ポートフォリオ理論が抱える問題

現代ポートフォリオ理論は万能ではありません。

期待リターンやリスクである標準偏差は、あくまで予想でしかない事です。GPIFの想定を使用しましたが、仮の数値でしかない。不確実な数値に頼っているので、予想の仕方で大きく変わってしまう。

また期待リターンの分布を正規分布にしているところも注意が必要です。実際にリターンが完全に正規分布になるとは限りません。

 

世界の機関投資家が組むポートフォリオ

・世界最大の年金基金GPIF

 国内と海外の株式、債券に25%ずつ配分

・ノルウェー政府年金基金

 株式72%、債券25.4%、不動産2.5%、再生エネルギー0.1%

・米国最大の年金基金カルパース

 世界株式50%、世界債権25%、

 

リバランスをすべきか否か

結論を出すとすれば、「リバランスはした方が良いが、低頻度で行うのが良い」となる。リバランスというのは、より高いリターンを狙うためというよりは、「より低いリスクで」同等以上のリターンを得るための戦略。

 

リバランスの具体的な方法と時期

リバランスの方法は「売却+買い増し」が一般的ですが、「買い増しのみ」でリバランスする方法もあります。人生の前半は資産形成期ですので、とにかく金融資産への入金を増やすのが大事です。そういう人生のフェーズにある若年層の方なら、売却によって資産形成ペースを鈍化させるよりも、買い増しによるリバランスの方が望ましい。

リバランスは頻繁にやりすぎると、売却手数料、購入手数料がかかりすぎてしまい、放置しすぎると本来の最適な配分からずれることによりリスクが高まる。

最もポピュラーなのは1年ごとに定期リバランスをする方法ですが、もっと低頻度の方が効果的な可能性もある。定期リバランスなら3年に1度、レンジリバランスでもすぐに触らず、5%や10%の乖離許容率を設定してもよい。

 

調整力に優れたコア・サテライト投資

コア・サテライト投資とは、コア(中核)でパッシブ運用から得られるリターンを狙い、サテライト(衛星)で、個別株式やアクティブファンド、新興国株式、不動産、暗号資産などから得られるアクティブなリターンを狙う手法。

αを狙う投資なんて、無理なんじゃないかと思うかもしれませんが、モダンポートフォリオ理論が生まれて何十年経っても、αを狙う投資家が居続けることが、α投資が可能で有る何よりの証拠。

コア・サテライト投資の良いところは、コアの比率とサテライトの比率を自分のリスク許容度を踏まえて調整でき、攻守のバランスを取りやすいこと。

コアサテライト投資には運用面でのメリットもある。サテライトをアセットアロケーションの調整やリバランスに活用するという方法です。

また若い人は特に、サテライトを「勉強枠」に使うのもあり。αなんて最初から見つけられる訳がありません。「パッシブ運用のリターン」に守られながら、αを見つける投資の経験を積んでいくのです。若いときに経験を積むほど、勉強代は安く済みます。退職後は守りに入る時期なので、それまでまったく経験を重ねていないような人はパッシブ運用を中心にすべき。

コア・サテライト投資のデメリットは、悪く言えば中途半端。

投資を勉強すればするほど、アクティブ運用に挑戦したくなってくるもの。

 

まとめ

今回は「レバレッジETF」「ポートフォリオ」そして「コア・サテライト投資」について紹介しました。

パッシブ運用のリターンを受けつつ、サテライト投資でアクティブ運用に挑戦する。これが、私にはしっくりきました。

最初からアクティブ運用だけでは資産がつきる可能性が高い。また若い内から挑戦することで「勉強」として失敗しても安く済む。

また、バフェットをはじめ投資で資産を築いた人は全て「アクティブ運用」なのですから。自信が着けばアクティブ運用の比率を高めるのが良いのではないでしょうか。

第3章「投資手法の最新研究」は以上となります。

次章からは「欲望をコントロールする」として人間心理について紹介します。ではまたの機会に。

 

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紹介した記事は下記の書籍からでした。