日本人は金融リテラシーが低いそうです。
そもそも金融リテラシーって何?て感じの人も多いのではないでしょうか?
今日は金融リテラシーに関するクイズを紹介します。
金融リテラシーとは?
金融リテラシーは、お金に関する知恵や能力のことをいいます。
これは、金融商品や金融サービスの選択、生活設計などで適切に判断するために、最低限身につけるべき金融や経済に関する知識や判断力などを指し、社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送っていく上で欠かせない生活スキルとされています。
金融リテラシーに関する問題
問題1 次の文章は正しいか?
高インフレの時には、生活に使うものやサービスの値段全般が急速に上昇する。
問題2 100万円を年率2%の利子がつく預金口座に預け入れました。それ以外、この口座への入金や出金がなかった場合、5年後の残高はいくらになっているか?(税金は考慮しない)
1. 110万円より多い
2. ちょうど110万円
3. 110万円より少ない
4. 上記の条件だけでは答えられない
5. わからない
問題3 次の文章は正しいか?
1社の株を買うことは、通常、株式投資信託(何社かの株式に投資する金融商品)を買うよりも安全な投資である。
回答と解説
問題1 「正しい」
解説 インフレとは通貨の価値が下がり、物価の価値(値段)が上がることです。
ですので正解は「正しい」となります。
逆に通貨の価値が上がり、物価の価値(値段)が下がることを「デフレ」と言います。
問題2 「1. 110万円より多い」
解説 これは複利の問題です。1年目は100万円に2%の利子が加わり102万円となります。2年目は102万に対して2%の利子が付くので2万400円の加算となり104万400円となります。
一方「単利」は元金に対してのみ利子が付くことを表します。
現在日常生活で「単利」のものは思いつきません。
日本の銀行は超低金利ですので複利を肌で感じることが無いですが、複利と単利は重要な知識です。
「借金」に対しても複利で利息が付きますので、雪だるま式に借金が増えていきます。
問題3 「間違っている」
解説 これは分散投資の問題です。安全面から言えば一社に投資するよりも複数の会社に分散投資した方が安全です。「たまごは一つの籠に盛るな」の格言で有名なように、落としても全て割らないようにする考えです。
あなたの「金融リテラシー」は如何だったでしょうか?
なお今回の問題は以下から引用させて貰いました。
もう一つ問題を出します。
問題4 あなたは、銀行から年率12%で100万円かりました。銀行から「返済が大変でしょうから、月々1万円の返済でいいですよ」といわれました。
あなたが借金を返し終わるのは何年後でしょうか?
A 5年後
B 8.3年後
C 10年後
正解 「一生返済が終わらない」
解説 まず選択肢に正解はありません。金融の世界では、選択肢を自分に有利なことしか提示しないなんてザラにあります。選択肢の中に正解がない事も疑うべきです。
そして「一生終わらない」の解説は不要だとおもいますが、年間12円利息が付くのに対し返済が12万円です。一生利息を払いつづけることになります。
この問題は下記の本より引用させて貰いました。
この本は最初「漫画カイジ」からの名言集かなと思って買ったのですが、中身は「金融リテラシー」について細かく触れています。
金融についての最初の知識取得にはおすすめの一冊です。
今回は「金融リテラシー」について書きました。
社会人だけでなく、高校生や大学生、主婦の方も「金融リテラシー」は必要ですので、これを機にすこしでも興味を持っていただければ幸いです。
最後まで読んで頂き有難うございます。