先日トルコリラが利上げした記事をアップしました。
【トルコリラ】中銀政策金利予想上回る19%へ利上げ - 経済的自由への道blog
記事をアップして間もなくトルコに関する重大ニュースが飛び込んできました。
(正確には記事のアップ前にニュースとしてあがっていたのでしたが、私が把握できていませんでした)
なんと、
『トルコ中銀総裁解任』
のニュースです。
現在(旧)のアーバル中銀総裁は2020年11月に就任し、インフレ対策として金利引き上げを推進してきました。
就任以来トルコリラは順調に上昇し先日の利上げを受けて15円台を回復していました。
これに対しトルコのエルドアン大統領は金融緩和推進派で利上げは経済を冷やすことから反対でした。
「利上げ反対なら推進する人を最初から総裁にすんなよ」
って感じですが、2020年11月の時点では、利上げ推進に方向転換か?と思ったんですけどね。
結局はインフレ対策より金融緩和・利下げだったようです。
新しい中銀総裁はエコノミストのシャハプ・カブジュオール氏で
「中銀は高金利政策を推進すべきでない」
という論文を発表しているようです。
ということは、
『トルコ政策金利低下でリラ下落!!』確定ですね。
週明け22日のトルコリラ円相場は大きく下落して始まりました。
週末は15円台でしたが週明けは一時12.7円付近まで下落しています。
下落率は15%を超えます。
ドル円で表すと100円が一気に85円まで進むようなものです。
ここ数か月の上げ幅が一気に帳消しです。
ザ・高金利通貨、新興国通貨という感じの動きですね。
トルコリラ下落がとまらない暗黒時代の再来かと頭をよぎります。
週末、政策金利上昇でリラ相場も上昇してGOODだったのが、週明け中銀総裁解任ニュースを受けてリラ相場大幅下落とBADスタートになってしまいました。
まさに天国から地獄ですね。(ちょっと言い過ぎか)
トルコリラは超長期投資ですので、引き続きHOLDです。
それにしてもエルドアン大統領の独裁っぷりが凄すぎる。
鬼舞辻無惨の「平伏せよ」を思い出してしまいました。