今日は久しぶりにトルコリラについて書いてみたいと思います。
トルコリラは3大高金利通貨として、メキシコペソ、南アフリカランドと並んで高金利で日本人に人気の通貨です。
しかし「インフレ」に「コロナウイルスによる経済対策」にと金利を上げるのも下げるのも難しい状況で、じりじりとリラ安が進んでいます。
そのトルコリラに関するニュースが有りましたので紹介します。
トルコ大統領、ウイサル中銀総裁を解任 後任に前財務相
[イスタンブール 7日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は7日、同国中央銀行のウイサル総裁を解任した。後任にはアーバル前財務相を任命した。
解任は大統領令によるもので、官報に掲載された。解任の理由は明らかにされていない。
トルコの通貨リラTRYTOM=D3は6日、1ドル=8.5445リラで取引を終了。一時は8.58リラと過去最安値を付けた。リラは今年、対ドルで30%下落している。
中銀が利下げしないことに不満を募らせていたエルドアン大統領は2019年7月、当時のチェティンカヤ総裁を解任し、副総裁だったウイサル氏を昇格させた経緯がある。
エルドアン大統領は高金利に強硬な反対の姿勢を示しており、借り入れコストの低下を繰り返し主張している。前週末には、トルコは「金利・為替・インフレという魔の三角」に追い込んでいる人々に対する経済戦争を闘っている、と述べている。
(ロイターニュースより引用)
トルコ大統領、ウイサル中銀総裁を解任 後任に前財務相 | ロイター
エルドアン大統領がリラ安を食い止められないことに対して中銀総裁を解任したのか?
または金利をまだ下げさせるため解任したのかこの記事では分かりません。
高金利通貨でトルコリラだけが反発なくリラ安進む。
メキシコペソ、南アフリカランドに比べてトルコリラだけが反発も無くリラ安相場が進んでいます。
しかも史上最安値を更新し続けている状況です。
南アフリカランド円 日足チャート(11/9まで)
メキシコペソ円 日足チャート(11/9まで)
トルコリラ円 日足チャート(11/9まで)
上記、高金利通貨チャートをみても一目瞭然でトルコリラの下落は酷い状況です。
今回の中銀総裁解任でリラ安が止まりリラ高に向かうとは考えにくいですが・・・
エルドアン大統領の解任が一番のリラ安を止める材料のような気がします。
アメリカでトランプ大統領が負けましたが(本人は認めていませんが)トルコのエルドアン大統領はまだまだ続きます。すくなくとも2023年までは確定。
トランプからバイデンに大統領が変わることでアメリカとトルコの関係も良化すればリラ安も止まるかもしれません。
今日はトルコに関するニュースが有りましたので久しぶりに紹介しました。
最後まで読んで頂き有難うございます。