今回はトラリピについて詳しく解説します。
まずトラリピとはFX会社マネースクウェアジャパンが行っているサービスでトラップリピートイフダンの略です。
でトラップリピートイフダンって何?って思うでしょうから、それぞれ分解して説明します。
まずはイフダンについてですが、FXの発注方法の一つにイフダン注文があります。トレード画面では複合注文でIFDと表記されているのが多いです。このイフダンもイフ(IF)とダン(don)に分解できます。
イフはエクセルの関数なんかで使われるIFと同じ意味です。つまり「〇〇になったら」「〇〇のときは」なんて意味です
ダンはdoと考えればOKです。つまり「✕✕する」「✕✕を行う」なんて意味です。
したがってイフダン(IFD)は、「〇〇になったら✕✕する」「〇〇のときは✕✕を行う」ってことです。
次にリピートですが、これはそのまま「繰り返して」って意味です。
最後にトラップは「罠」って意味ですので、
すべてつなげると「〇〇になったら✕✕をするを繰り返す罠」ってなります。
イメージで表すと
このような感じです。
7550円で買って7600円で売る(A)決済されたら再度同じ注文(A)を行う。
7600円で買って7650円で売る(B)決済されたら再度同じ注文(B)を行う。
同じ注文を決済されたら再び注文することを繰り返します。
これを何通りも罠をしかけるように注文することをトラップリピートイフダン略してトラリピと言います。
この仕組みを自動的に行ってくれます。
マネースクウェアが最初にこの仕組みを取り入れましたが、今では色々な会社が名前を変えて少しアレンジして使えるようにしています。例えばアイネット証券のループイフダンとか。
上記は罠を仕掛ける間隔と決済する間隔が同じでしたが、変える事も出来ます。
イメージ①では50円間隔で買って50円間隔で売ってでしたが、
イメージ②では50円間隔で買って100円間隔で売ります。
①は50円の利益を積みかさねて、②は100円の利益を積み重ねます。
狭い幅で上下した場合は①の方が利益があがりますが、ある程度一方に動いた時は②の方が利益が高くなります。
例えば7400円から7600円まで上がった時は
①は、7450円で50円、7500円で50円、7550円で50円、7600円で50円と50円を4回決済で200円の利益になります。
②は、7450円では決済なしですが7500円で100円、7550円で100円、7600円で100円と100円を3回決済し300円の利益です。
株価や為替はある程度一方に進みやすいと思いますので仕掛ける間隔より決済する間隔を広げた方が利益はあがると考えています。そのかわり決済する頻度は減ります。
最後にトラリピで特に重要なことは
1、罠を仕掛ける範囲は?
2、いくらまで下落しても証拠金は足りるのか?
です。
1については仕掛けた範囲から外れると全く決済されないので利益が上がりません。
2は少し下落しただけでロスカットに引っかかっていたら、損切りばかりで損益になります。
いかに資金を有効に使うために過去のチャートから仕掛ける範囲とロスカットラインを設定することが重要です。