豪ドル円でトラリピ運用している筆者ですが、高値圏で値幅の狭い設定をしてしまい身動きが出来なくなっています。
今日はそんな筆者の設定を反面教師として長期間豪ドル円相場でトラリピのメリットを享受するために値幅設定と必要金額を考察していきます。
トラリピとは
最初に「トラリピ」について少し説明します。
簡単言えば一定間隔で「買いと売りを繰り返す」ことです。
トラリピとは(株)マネースクエアが始めたサービスで下記の動画で紹介されています。
私の過去のブログでも簡単に説明しています。
今では(株)マネースクエア以外のFX会社が似たようなシステムを提供していますが、基本的には「一定間隔で買いと売りを繰り返す」ことには変わりなく、相場に追従していったり、値幅を自動で設定するなどのアレンジをしているに過ぎません。
豪ドル円の設定範囲は?
豪ドル円でトラリピを設定する場合の設定範囲はどうするのが良いのか考えます。
豪ドル円月足チャート(2007~2020)
上記チャートは2007年からの月足チャートになります。
高値は105円付近、安値は55円付近です。
このチャートをみて一番コアの部分と思われる72~90円付近を設定したチャートが次になります。
72~90円を設定範囲としたチャート
ほぼ上記設定幅に入っているので非常に良い設定に見えます。
しかし問題点があります。
矢印をつけた場所、90円以上の価格帯です。
この価格帯に設定していないと、もちろんリピートしないので利益がありません。
しかも約2年半もの期間、利益がない状態が続きます。
あなたはいずれ価格は下がってくると信じて放置できますか?
しかも2年以上もです。
私は無理でした。
しかも利益がどんどん出ることに調子にのって狭い値幅で設定してしまいました。
つぎに最近の下落した価格帯、72円より下の部分についてです。
下記のチャートの青矢印箇所です。
この価格帯には設定しなくて良いのかです。
コロナショックで2020年に60円付近まで下落しました。
私の考えは比較的最近の値段なので、考慮すべきだと考えます。
今後数年後にこの価格帯から離れていけば(例えば90円を超えるような場合)考慮する必要は低いですが、現時点では60円程度までは範囲を広げるべきでは無いでしょうか?
以上より豪ドル円のトラリピは幅広く設定しておくべきだと考えます。
先に言ったように価格が上がっていけば下の価格帯は少し甘く考えても良いかも知れませんが現時点では考慮すべきと判断しています。
なお、上の価格帯での設定はトラリピの性質上、永遠に放置するか損切するかしか対処方はありません。
(例えば損切して新たに下の価格帯に設定するといった方法です)
上記グラフが現在私が考える豪ドル円の理想的な設定価格になります。
60~100円と40円幅の広い設定となります。
2008年リーマンショック以降の豪ドル円相場をほぼ全域カバーしています。
なお損切ラインは過去の最安値55円を基準としています。
トラップ間隔はいくらにする?
次にトラップ間隔(買いと売りの間隔)について考えます。
もちろん間隔が狭い方が決済回数も多くなり利益も増えるのですが、その分必要資金も増えます。
各トラップ間隔と必要資金は下記のようになります。
なお設定1本は1000通貨として考えています。
①0.25円間隔設定
トラップ値幅 0.25円
トラップ価格 60~100円
トラップ本数 160本
必要資金 約450万円
②0.5円間隔設定
トラップ値幅 0.5円
トラップ価格 60~100円
トラップ本数 80本
必要資金 約225万円
③1.0円間隔
トラップ値幅 1.0円
トラップ価格 60~100円
トラップ本数 40本
必要資金 約112万円
まとめると以下の表になります。
必要資金によって設定値幅、トラップ間隔を変える必要があります。
理想は0.25円間隔など狭い値幅ですが、必要金額が多くなります。
最初は用意できる資金によって設定値幅を広くして、資金が増えるにつれて設定値幅を狭くする方法が良いと考えます。
まとめ
今日は豪ドル円のトラリピ設定について考えてみました。
最後に私の設定を公開します。
上の価格帯で調子にのって狭く設定してしまったため理想からほど遠い設定になってしまいました。
このような設定にならないように、最初から幅広く余裕をもった設定をお勧めします。
また私はスワップポイントが有利だったので「ヒロセ通商」で手動で回していますが、狭い間隔で設定するなら(株)マネースクエア等の自動売買でないと無理です。
今日も最後まで読んで頂き有難うございます。
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