(※2020/04/18一部リライトしました。)
イギリスの株価指数に投資する場合に候補に挙がるのが
「CFD取引」と「クリック株365」。
今回は「GMOクリック証券CFDのイギリス100」と「クリック株365のFTSE」を比較しどちらが取引しやすいのかを検討していきます。
【①手数料】
・GMOクリック証券CFD 無料
・クリック株365(SBI証券) 片道153円
GMOクリック証券が無料に対しクリック株365(※SBI証券を参考)は片道153円、往復306円掛かります。
よって手数料はGMOクリック証券
【②スプレッド】
・GMOクリック証券 1ポイント
・クリック株365 20ポイント程度
GMOクリック証券が1ポイントに対しクリック株365は20ポイント程度になります。
クリック株365は日経225やNYダウのスプレッドは5~10ポイント程度ですがFTSE100は20ポイントと開きがあります。
今後、長期保有できなくなる改正によりスプレッドは縮小されていくと思いますが現時点ではこのスプレッドの差はかなり大きいです。
GMOクリック証券は買った瞬間に1ポイント差なので約15円程度のマイナスからスタートしますがクリック株は2000円程度のマイナスからスタートします。
GMOクリック証券が取引単位が0.1枚単位なので10倍にしても150円です。
150円と2000円はかなり大きいですね。
よってスプレッドはGMOクリック証券
【③必要証拠金(レバレッジ)】
・GMOクリック証券 約10,500円 レバレッジ10倍
・クリック株365 26,000円 レバレッジ約30倍
GMOクリック証券は為替の影響を受けますがレバレッジは10倍です。
一方クリック株365は必要証拠金が別途定められていますのでレバレッジが変動します。
大体30倍で設定されているのではないでしょうか。
よってレバレッジはクリック365
【④取引単位】
・GMOクリック証券 0.1枚単位
・クリック株365 1.0枚単位
GMOクリック証券はクリック株365の10分の1で取引できます。
実際はポンド円の為替影響を受けるので0.15枚単位程度になるので6~7分の1になります。
FXで考えると1,000通貨単位か10,000通貨単位の違いと同じです。
少ない単位で出来る方が証拠金も少なく始め易いです。
よって取引単位はGMOクリック証券
【⑤為替影響】
・GMOクリック証券 影響あり
・クリック株365 影響なし
今までも書いてきましたがGMOクリック証券はポンド円の為替影響を受けます。
どういう事かと簡単に言うと、必要証拠金、決算損益の両方にポンド円のレートが影響するという事です。
ポンド円は殺人通貨と呼ばれるほど乱高下が激しい通貨なので、予想していた利益(損益)と結構違うなんてこともあると思います。
円高でも円安でもそれぞれメリットデメリットがあります。
円安なら利益は増えるが損益も増える。必要証拠金も増える。
円高なら利益は減るが損益も減る。必要証拠金は少なくなる。
一概に判断できないのですが不確定要素は少ない方が良いのでクリック株365の勝ちとします。
【⑥配当、価格調整額】
2019年度実績
・GMOクリック証券 3,468円/0.1枚当り
・クリック株365 23,142円/1.0枚当り
配当はクリック株365が金利相当分がマイナスになるので差引です。
GMOクリック証券は0.1枚当りなので1枚保有すると34,680円とクリック株を上回りますが【取引単位】で書いたように為替影響を考えると6~7倍で20,808~24,276円ぐらいが妥当だと思います。
注意:CFDは配当ではなく、価格調整額になります。
一方クリック365も金利影響を受けるので今後イギリスが利上げすると金利相当額が大きくなります。利下げすると金利相当額は少なくなります。
よって配当は引き分けとします。
【その他】
2021年3月でクリック株365が永久保有できなくなります。
1年程度で強制的に決済されます。
「すぐに買い戻せば同じじゃないか」と思われる方もいてるでしょうが、その度に手数料とスプレッド分余計に必要になります。
また損益がでていても決済されてしまうのが税制的に不利になる場合があります。
【結論】
GMOクリック証券の方が手数料・スプレッド・取引単位で優れており自由度が高いとします。
あと永久保有できないのがクリック株365の最大のデメリット理由です。
皆さんのイギリス投資の参考になればと思います。
なお、投資は自己責任でお願いします。