経済的自由への道blog

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社員持ち株会とは?社畜?本当にデメリットの方が大きのか考えてみた。

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「社員持株会はおすすめしません。」

最近こんな記事をよく見ます。

 

本当に社員持ち株会はデメリットの方が大きいのか?

メリット・デメリット両面から社員持ち株会について考察します。

 

社員持ち株会とは?

 

社員持ち株会とは、従業員が勤める会社の株を

持ち株会を通じて毎月一定額購入できる仕組みです。

 

通常、従業員は自社の株式を売買することは出来ません。

これは「インサイダー取引」に抵触し、

他の人よりも情報が早く手に入り

有利に株式の売買ができることを防ぐためです。

 

しかし社員持ち株会は「インサイダー取引」には当たりません。

法令に従って毎月決まったタイミングで売買してるので、

自社の株式を取得、売却できるのです。

 

合法的に自社の株式を買う事が出来るのが「社員持ち株会」です。

 

社員持ち株会のデメリットとお薦めしない理由

 

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まずは「社員持ち株会」をおすすめしない記事が

多く語っている事柄について触れていきます。

 

1、すべての収入が会社に依存してしまう。

恐らくお薦めしないと書いておられる方はほとんどこれだと思います。

確かに収入源の会社が最悪倒産してしまえば、

給料収入も途絶え、持ち株も暴落、紙屑になります。

 

福利厚生の一環として「貯蓄」代わりに「持ち株会」を行っていれば、

倒産や業績悪化した時のリスクは大きくなります。

 

2、株主優待が貰えない

通常、社員持ち株会では株主優待は貰えません。

 

一般的な証券口座で最低単元株を持っていれば

会社が行う株主優待を個人で貰う事ができますが、

「社員持ち株会」がその権利を受け取ります。

 

社員持ち株会から出資した社員へ

抽選といった形で割り振りされることもあるでしょうが、

基本的に社員への株主優待は無いと考えて良いでしょう。

 

3、売却は最低単元。一度売却すると再加入できない場合も。

売却は最低単元単位で、

それ未満の株式は「持ち株会」が買い取る場合が多いです。

 

投資信託のように数万円分だけ売却したいのは無理です。

 

また、一度売却すると「持ち株会」に再加入できない場合や、

数年経たないと再加入できない場合があります。

 

一方で、最低単元以上なら「一部引き出し」

などが可能な場合もあります。

 

 

社員持ち株会のメリット

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次にメリットを考えます。

1、奨励金が貰える

会社によって奨励金の幅は違いますが、

5~10%程度は会社から奨励金がでます。

なかには30%なんていう会社もあるそうです。

 

奨励金が10%とすると、

毎月10,000円社員持ち株会で自社株を購入すると、

11,000円分の株式を取得できます。

年間で120,000円の出資に対し

12,000円分多く株式を取得できます。

 

この奨励金が結構大きいです。

 

単純に年間10%の利益が上積みと考えれば大きい数字です。

 

ただし購入時に対しての奨励金なので、

既に取得した株式には奨励金は付与されません。

持ち株分に対しても奨励金が貰えると勘違いしないように。

 

2、配当金が貰える

デメリットで株主優待は貰えないと書きましたが、

配当は持ち株分に対して貰えます。

 

最低単元未満でも配分されますので、

出資金に対してロスなく配当金が貰えます。

また、配当で再投資されますので複利効果もあります。

 

3、少額からのドル・コスト平均法で積立できる

毎月1,000円から購入できる場合もあり、

少額から投資できます。

 

また毎月決まった額を購入するので

ドル・コスト平均法での積立投資が可能です。

 

4、会社の業績に敏感になる

自社株を持っていると自社の株価に興味がでます。

株価が上昇すれば利益がでますし、配当が増える可能性もあります。

逆に価格が下がれば損失が出ますが、安く積立投資できます。

 

会社の業績に敏感になることで

自社にために何ができるかを考えるようになります。

会社が社員持ち株会を行う理由の一つです。

 

5、購入手数料が不要

通常株式の購入手数料を証券会社に支払う必要があります。

しかし、社員持ち株会では購入手数料が不要になります。

ただし売却時は注意が必要です。

持ち株会の株式を売却したい場合は持ち株会の自社株を解約し指定証券口座に株式が移管されます。

解約自体の手数料は不要ですが、証券会社での売却時には証券会社で定める売買手数料が必要になります。

 

社員持ち株会は性質上、売却自体ほぼ行わないので売却手数料が頻繁に必要という事はありません。

一方、購入は毎月行うので手数料が掛からない事はメリットの一つです。

 

 

結論

メリット・デメリットについて書いてきました。

 

おすすめしない方は「デメリット(1)」で書いた

全ての収入を会社に依存してしまう事を危惧されています。

 

しかしサラリーマンは多い少ないはあれど、

どう足掻いても会社に依存している事に変わりはありません。

 

「社員持ち株会」に出資するのを会社に依存しているとして、

やらないのは私は勿体ないと考えます。

それ以上に「メリット」が大きいのです。

 

会社の将来は皆不安です。

どうなるかも予想なんて今の時代難しいでしょう。

自分の会社の株を買うくらいなら、

違う会社を買いましょうなんて書いている人もいますが、

違う会社が倒産するリスクなんて、もっと分かりませんよ。

 

今回の結論は、

今勤めている会社に永く勤めるつもりで働いているなら、

社員持ち株会はメリットがあり、おススメです。

 

一方、辞めたくてしょうがない方、

勤めている会社が嫌いな方は

社員持ち株会は辞めておくべきです。

まぁ会社を辞めれば社員持ち株会も自動的に解約されますが。

 

最後に「社員持ち株会」があるだけでも、良い会社かもしれません。

殆どの会社は「社員持ち株会」の制度すら無い場合が多いですよ。

 

また今回は上場している会社を対象として書いています。

未上場の場合はリスクが大きくなりますが、

逆に上場できれば大きなリターンも得られることもあります。

 

今回は「社員持ち株会」について考察してみました。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。