今日は久しぶりに為替相場について考えていきます。
最近は「楽天」に関しての記事が続いたので、このブログの初期に一度立ち戻って「為替」に触れます。
まず今回は「豪ドル」について書いていきます。
2020年もまだ終わった訳では有りませんが、今後の長期的相場予想をしていきます。
豪ドル円の長期相場推移
↓豪ドル円 長期月足チャート↓
上記表は1997年から2020までの長期月足チャートです。
時系列的に説明します。
①1997~2000年 豪ドル低迷時代
この期間の豪ドルは現在の新興国通貨トルコに近いイメージで、どんどん下落していき、全く信用が無かった時代です。
1ドル55円付近まで下がりました。
②2000年~2008年 スワップポイント投資全盛時代
まさに豪ドルのスワップポイント投資全盛期に突入します。
FX自体は1998年から始まったのですが、この時代に一般向けに広く知れ渡るようになり、豪ドルは高い金利からスワップポイント狙いの放置して稼ぐ投資法が人気でした。
当時豪ドルが下がらないのは日本の個人投資家(着物トレーダー)が買っているからとも言われていました。
この期間で豪ドルは55円から107円まで上昇を続けます。
③2008年 リーマンショック
この年は言わずもがな『リーマンショック』です。
前年にサブプライムローン問題が起き豪ドルも乱高下していましたが、立ち直ったかと思った時点から一気に急降下します。
107円付近から史上最安値の55円割れまで、とんでもない落ち方をしました。
この時期でスワップポイント狙いの個人投資家は一気に焼かれました。
④2009年~2012年 70-90レンジ相場(1回目)
リーマンショックから回復し1回目の70~90円のレンジ相場に突入しました。
⑤2012年~2015年 85-105レンジ相場
先のレンジ相場から上離れして85~105円の1段階上でレンジ相場を形成しました。しかし1ドル100円が意識されて、一時105まで上昇しますが100円台は短い期間しかなく、すぐに跳ね返される相場でした。
⑥2016年~2019年 70ー90レンジ相場(2回目)
2度目の70~90円レンジ相場を形成しました。
先の85~105円相場から下抜けして元のレンジ相場に戻ります。
⑦2020年 コロナショック
コロナショックで一気に70円のレンジ下限を割り込み60円付近まで下落します。
正直下落のスピードから最安値の55円まで行くかと思いました。
また史上初のパリティ割れも発生しました。
現在60円割れから急回復して78円付近まで戻しています。
以上が豪ドルの長期相場の推移です。
来年以降の豪ドル相場予想
ここから来年以降の数年間の相場予想(期待も含めて)をします。
①再度70~90円のレンジ相場に突入(確度60)
もともと70~90円レンジ相場の中にいて、コロナショックで一時的に70円を割り込んだチャートに見えなくもないです。
個人的には1豪ドル90円程度までは回復して70~90円のレンジ相場を形成する確率が高いように思います。
②一気に上昇相場で100円超えを目指す(確度30)
2000年~2008年相場の再来かのように一気に上昇相場が来ても不思議ではないです。
豪国は依然、中国との関係が重要ですが、近年中国依存から脱却しようと距離を取った姿勢が見えています。
金利の上昇等が絡めば100円時代も有ると思っています。
③再度55円から市場最安値を目指す(確度10)
これは私の期待が大きく関係し、こんな相場は来て欲しくないので確度を一番低く設定しました。
豪ドルに限らず米ドル・ユーロ・ポンド全てで円高が進むと日本の景気は一向に上昇しないと思います。
政府日銀によって作られた株高だけで、可処分所得が全く上昇しない日本から脱却を期待します。
まとめ
豪ドル円の長期相場予想をしてみました。
チャート形状からの予測なのでファンダメンタルズ的な要因は含んでいません。
だいたいそんなファンダメンタルズ要因はできませんので。
というわけで期待もこめて70~90円のレンジ相場を一番の予想とします。
強い豪ドル戻ってこ~い!!